大阪でアリゲーターガー二匹捕獲… 地元の少年釣り師が大活躍
大阪でアリゲーターガー二匹捕獲… 地元の少年釣り師が大活躍
2016年4月30日に大阪府東部を流れる寝屋川で北米原産の大型魚であるアリゲーターガーが二個体釣り上げられた。
釣り人は地元で有名な少年アングラーの尾後兄弟。
まず兄の尾後幹太くん(18)が午前11時頃に全長100センチの個体を、続いて14時頃に弟の隼人くん(14)が120センチの個体を釣り上げ、喝采に包まれた。
兄・幹太くんと釣り上げられたアリゲーターガー。「今まで釣った魚で一番うれしい」と話してくれた。
弟・隼人くんと彼が釣り上げた個体。「まさか一日で二匹も釣れるなんて」と驚いていた。
今回の捕獲劇は情報番組の撮影クルーも同行する大掛かりなものであったが、二人は見事に期待に応えて見せた。
兄弟によると、昨夏から頻繁にアリゲーターガーの姿を見ていたという。この場所に二個体が居ついていることを突き止めていたほか、同水系の別エリアでも大型のアリゲーターガーを目撃しているという。
アリゲーターガーは成長すると2メートルを超える大型魚で、一般的な家庭での終生飼育は困難である。だがその一方で小指ほどの可愛らしい幼魚が安価で大量に出回っている。そのため、衝動的に入手した飼養者、あるいは大量に仕入れた販売業者が後々になって持て余し、河川や湖沼へ密放流するケースが後を絶たない。
今回捕獲された二個体も同様の顛末を経て寝屋川に住み着いたものである可能性が高い。
本種は気候が近しい北米原産であるため、日本国内でも越冬が可能で、繁殖・定着の恐れもある。こうした特性から、環境省は2016年3月に他のガー科魚類ともども外来生物法が定めるところの特定外来種に指定する方針を発表した。なお、ガー科魚類は飼育者が多い魚であることからおよそ二年間の周知期間を設け、実際の規制開始は2018年4月からとなる。
なお、捕獲されたアリゲーターガーは鹿児島大学へ研究資料として寄贈された。