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どこにでもいるけど超キレイ! 虹をまとった夏の雑魚「オイカワ」

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2017.06.21
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どこにでもいるけど超キレイ! 虹をまとった夏の雑魚「オイカワ」

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2017.06.21
    この記事のタグ:
  • 日本産淡水魚
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  • 獲って食べる

平坂 寛

「五感を通じて生物を知る」をモットーに各地で珍生物を捕獲しているライター。
生物の面白さを人々に伝え、深く学ぶきっかけとなる文章を書くことを目指す。

著書:「外来魚のレシピ〜捕って、さばいて、食ってみた〜」「深海魚のレシピ〜釣って、拾って、食ってみた〜」(ともに地人書館)
「喰ったらヤバいいきもの」(主婦と生活社)

オイカワ(Opsariichthys platypus)という魚をご存じだろうか。
あるいはヤマベとかハエと言えば通じる人も少なくないだろう。
南西諸島と北海道を除く日本中のおおよその河川に生息している、体長十数センチほどの小魚である。
今回はこのまったく珍しくもない、ごくごくありふれた、だが日本が世界に誇れる美しさを備えた雑魚をあらためて紹介したい。

身近な川のザコ・オブ・ザコ(でもキレイ)
オイカワの美しさを手軽に堪能するには捕まえてしまうのが早い。
ゴーグルをつけて潜って観察するのもいいが、警戒心が強い上になかなかすばしっこいため簡単ではない。
ただし、季節は初夏〜夏に限定される。理由はのちほど。

オイカワは大きな河川の中流域や


平地の小川に多い。つまり、人里に暮らす身近な川魚ということだ。


たも網を二本使ってはさみうちにするのが基本。写真では柄の短いものを使っているが、慣れないうちはある程度長さのある網の方が使いやすい。

とりあえず、平地を流れる川を覗いてみよう。
ある程度水が綺麗であれば細長いイワシのような魚がちょろちょろと泳いでいるのが目につくはずだ。
これらがいわゆる雑魚とかジャミとか呼ばれるコイ科の小魚たちで、オイカワの他にカワムツやウグイ、タカハヤ、アブラハヤ、タモロコなどが入り混じっている。

※水面へ近づく前に、まずは流れがゆるやかで浅いことを確認しておこう。安全第一だ。
また、子どもは大人といっしょにチャレンジするようにしよう。

美しいのは「婚姻色」
婚姻色の出たオイカワの雄。

網ですくい上げてみると、その中にひときわ美しい虹のような模様をまとった魚が混じっていることだろう。

空色の帯、朱色に染まり長く伸びたヒレ。そして黒い頭部。これがオイカワだ。
オイカワに限ったことではないが、魚はやはり水中での姿がもっとも美しい。

その日本産の川魚にふさわしい、きらびやかでありながら涼しげな佇まいはアマゾン川やグレートバリアリーフの熱帯魚にも負けない美しさである。が、この体色は初夏から夏にかけての繁殖期、しかも雄にしか見られないものである。残念ながら。

華やかなのはあくまで雄の婚姻色なのだ。ぜひこの夏は手近な川でオイカワ観察を試してもらいたい。

オイカワの婚姻色といえば、もっとも特徴的なのはこの空色の横縞。


黒い顔に白い「追い星」が出るのも繁殖期の雄ならでは。


雌の体色は繁殖期でも雄に比べるとおとなしめ。これはこれでおくゆかしいが。


繁殖期以外はこんな体色。言っちゃあ悪いが、「雑魚」と呼ばれても仕方ない見た目だ。

捕まえて楽しい、見て楽しい。食べても…けっこうイケます
どこにでもいて、それでいて宝石のように輝くオイカワは外遊びの相手としては格好のターゲットだ。子どもはもちろん、大人にとっても川遊びの入門にちょうどいい。

魚釣りの入門にもぴったり。身近な場所で簡単に釣れて、しかも綺麗!子どもたちに釣りを教えたいお父さんはオイカワからトライさせてみるといいかも。


釣具店でこういう仕掛けが買えるよ。ちゃんと釣りの対象魚として認知されているのだ。雑魚なのに。


太陽の下で虹色に輝く雄オイカワたち。

そうそう。オイカワは食べられる。
旬は冬と言われる(本種は雑食性で暖かい時期には藻類を食って内臓が青臭くなるためと言われる)が、夏でも内臓をちゃんと取りのぞけばなかなか悪くない。
見て楽しむばかりでなく「自分で捕まえた魚を食べる」という原体験を積むのにも適した魚だ。ちなみに、塩焼きや唐揚げがオススメ。

オイカワの塩焼き

本記事ではオイカワを猛プッシュしてみたが、彼らの真の魅力は実物を見てもらわなければ何割も伝わるまい。

とにかく、まだ見たことないって人はぜひこの夏休みに探してみて!ホント綺麗だから!

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