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レインボー&ブラウン。ニュージーランド鱒釣り旅 (ルアーフィッシング編)

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2019.05.29
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レインボー&ブラウン。ニュージーランド鱒釣り旅 (ルアーフィッシング編)

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2019.05.29
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  • 海外釣行記

時川真一

沖縄本島在住の、釣り、旅、おいしいもの好きイラストレーター。

著書に「自炊ごはん はじめてBOOK」(実務教育出版)「東京あんこ案内」(マイナビ)、「トキシンの漁港めし 魚めし」(近代美術)ほかがある。

 

すごい鱒の国、ニュージーランドへ!

「Where are you goinnnnnnng!!!」
(おーい、どこまで行くね~~~~~んっ!!!)

いやぁ、でも本当にビックリ~~~なヒット後のランだった。
釣行前にすごいですよとは聞かされてはいたけれど、な、なんなんだ、あの体力は、パワフルさは!!ってな感じ。

ラフトボートで下りながらの本流釣り。

その強く重たい流れの中を、口にルアーをくわえたレインボートラウトは「ジィーーーーーーッ!!」というリールのドラッグ音を思い切り響かせながら突っ走って行った。

だが、走るだけではない。
遠くまで行ったなら、今度はそこで「ドッパ~~~ンっ!!」と彼は空中に向け、ド派手なジャンプまで見せてくれた。

すごい!
ホントすごいわ~~~っ!!!


重い流れの中でも力強く抵抗するトラウト。寄せてもまた走りを繰り返しなかなか上がってこない。


無事にキャッチ!
いかついフェイスに体側には見事なレッドバンド!
キャップの陰の僕はマックス級の笑顔。


少し陰が重なったが、尾びれの大きさがすごいでしょ。
このたくましさにはクラクラきてしまう。
まるで金魚のようにも映るそのシルエットは、なんだかアンバランスにも感じられるくらいだ。


オークランド空港からムルパラまでは、途中釣り具店に寄ったりしながら4時間半ほどのドライブであった。

 

2019年2月末。
僕はトラウト、つまり鱒の釣りを思い切り楽しもうと、ニュージーランドは北島のムルパラを訪れていた。
この国にはかってイギリスからの移民たちによってレインボートラウトOncorhynchus mykiss とブラウントラウトSalmo trutta が移植され広まったという歴史があり、現在は世界的なトラウトの釣り場として海外各国からのアングラーを集めているのだ。

今回の釣りのために参加したのは釣りツアー会社・トラウトアンドキングさんの“スタッフ同行ツアー”という企画。
ニュージーランドには実際に過去25回の釣行経験があり、そのうち15回はこのムルパラに来ているというスタッフ・青木剛さんといっしょに回るというものだった。
ハイシーズンには予約がなかなかとれないという現地の敏腕ガイドもしっかりと押さえてあり、また釣り場の最新の状況を出発間際まで伝えてもらえるなど、非常に心強いツアーであった。

トラウトアンドキング:http://www.troutandking.com/


ルアーとフライのどちらにも詳しいトラウトアンドキングの青木剛さん。僕も簡単な英会話はするが、細かな質問の際はずいぶんと助けてもらい、ガイドからのアドバイス内容もしっかりと理解することができた。


ガイドのマリー・ダウニー。
地元で生まれ育った彼はムルパラエリアの隅々まで熟知している。
日本人アングラーや初心者のガイド経験も豊富で、日本人が好む釣りスタイルにもとても理解がある。

ツアーは1週間の日程で釣りは3日間というものだった。
そのうち初めの2日間をフライ、最終日をルアーの釣りにあてた。
時間の流れは前後するが、まずはレインボーとブラウントラウトの両種を釣ることができた最終日の事を書いていこう。

 

川下り&フィッシング!

冒頭の画像にもあったように、ルアーでは川の本流をラフトボートで下りながらの釣りを楽しませてもらった。

川の名はランギタイキリバー。
深い緑に囲まれたすばらしいロケーションの流れであった。


ラフトボートのエントリー地点から眺めたランギタイキリバー。


川にラフトボートを下ろす。
ラフトボートでの釣りは、高齢のアングラーなど足腰や体力に自信のない人でもチャレンジできるエキサイティングゲームだ。


この日の釣りに使ったのはテレスコ(振り出し)タイプのロッド。

手前味噌ながら、僕が監修、「こんなコンパクトロッドを忍ばせての遠征も楽しいよ!」と遊び方の提案をさせていただいたジェットセッター60ST・シノビスペシャルというモデルだ。
脇にあるのは地元の桃。これが甘くて美味しかったなぁ。

浅瀬からエントリーして流れに乗ると、すぐにポイントが現われた。
もうOKだよとマリーに促され、僕はスルスルとテレスコロッドを伸ばし釣りに入った。

初めの1匹は青木さんが釣り上げた。
体高のあるきれいなレインボートラウトだった。

ちなみにタックルについて書くと、ロッドは6フィート前後のミディアムライトクラスにリールは8ポンドクラスのラインを70~80m巻いたものを用意すればよい。
ラインはナイロンでもPEでも使い慣れたものでよいが、それほど遠投する事もなく、またトラブル時の処理が楽という事で、マリーも青木さんも勧めてくれたナイロン8ポンドをルアーに直結という形で使った。


ファーストヒットは青木さんに!
ロッドはティムコのエンハンサーEH64ML-4という4ピースロッド。


移動中にはこんな激しい流れにも出くわす。
気分爽快なラフティングタイムを楽しもう。

ガンガンな流れの中にも緩やかになった箇所がありそこにトラウトたちはついていた。
ギラッと水中で体を輝かせながら、50cmくらいのレインボーがキャストしたミノーをラフトボートのすぐ手前まで追ってくる。

地元では海釣りの人気が高く、淡水は釣り人の数がとても少ないというニュージーランド。
きっとルアーを見慣れていないんだなぁ。
もちろん自然だから日によっては不機嫌なときもあるだろうけれど、そのストレートな反応ぶりに、スレをしらない野生鱒っていうのは大きく育ってもこんなに無邪気なんだなぁと、僕はニヤけてしまった。
だって、目の前で8の字を描いても、ぐるぐると追い回してくれるんだもの。

「ルアーの色は関係ない、いれば食ってくる」ともマリー。
ああ、トラウトの釣りでそんなユルいことを言われたのも久しぶりだー。

また、彼は「バブルラインを狙え」とアドバイスをしてくれたが、水面を泡が漂っているような箇所もトラウトが潜む1級ポイントで、時には連続でのアタックがあった。


水面に帯状になって浮かぶ泡。
エサとなる水生昆虫や落下した陸生昆虫も漂い集まり、それを捕食するトラウトたちも寄ってくる。


えーと、こちらは僕の3匹目くらいかな。
レインボートラウトカラーのルアーでレインボートラウト!
肌つやのよいポッチャリ美人さんですな。

 

ガイドフィッシングは素直が大事!

ところで、ラフトボートでの釣りは初めてだったが、これまで本流での釣り経験もほとんどなかった僕である。

緊張しつつも、マリーと青木さんのアドバイスを「素直~~~」に受け、キャストを繰り返した。

そう、この「素直」というのは実はとても大事なのである。
“ガイドフィッシングあるある” だが、カップルでやってきたアングラーが、経験者の彼氏やダンナではなく、初心者の彼女や奥さんの方がよく釣ってしまったという話をよく聞くが、あれはヘンなプライドやこだわりを持たず、ガイドの指示をそのままきちんと実践するからなのだそうだ。


「素直」を実践するとトラウトたちも素直に食い付いてくれた。
このギュギューン!を一日で何度体験させてもらったことか。
Thanks a lot !! ニュージーランド。

僕もあれこれ釣りは経験してきたが、初めての釣り、釣り場ではいったん自分をリセットさせる。
知っている事を教えてもらったりする事もあるがそれもまた復習なり。
新たに学ぶ事、あらためて大事な事だと確認させてもらった事が数多くあった。


マリーからのアドバイス。
出れば大物という場合が多いN.Zだ。せっかくかけた魚は確実にキャッチしたい。
絵に描いたようなことは大事だが意外と怠ってしまいがちだよね。

後半はブラウントラウトを満喫だ

さてさて前半だけでも相当にエキサイティングなレインボートラウトの釣りができハイな気分となっていたが、ランチをはさんでの後半は主にブラウントラウトを狙っての釣りを楽しませてもらった。

ブラウンの場合は岸際の岩まわりや木陰などストラクチャーを意識した釣りとなる。
それでは、どんなブラウンが出てくれたかというと…。


ランチタイムはボートを浅瀬につけて。
この天気、このロケーション。もう「最高!」としか言えない。


こんな木陰や、


対岸に見えるような岩が並んだポイントにブラウンは潜んでいた。

岸際を狙いタイトに投げたシンキングミノーを引いてくると、澄んだ水を通してグワッ、グワッ!!と身をくねらせながら追ってくるブラウンの姿が見えた。

ルアーアクションはレインボーのときもであったが、トウィッチやジャークを加えないただ巻きへの反応がよかった。
釣りをしている最中も川の中に小魚をまるで見かけなかったが、流れてくる昆虫を主なエサとしているからかもしれない。

ここで、フィッシングレギュレーションについて書いておくと、
ルアーにつけるフックはトレブル(3本バリ)も可能だが、ローカルルールではシングルタイプを推奨していた。
シングルであればミノーの前後2本の取り付けもOKだ。
なるべくダメージを与えないようにと僕はテールに1本の取り付けにしていたが、ブラウンのアタックは腹部めがけてに集中していたようで、後半の釣りではアタリは出てものらないことが連発した。

マリーから「魚のことを思ってくれるのはうれしいが、はるばる日本から来たのだからフックを腹にもつけてしっかりと釣って下さいね」との言葉を受け、2本付けに切り替えたが、するととたんにヒット率が上がった。


この日何匹ものトラウトを連れてきてくれたラパラCD5。
はじめフックをテール1本にしていたが、後でベリーにも取り付けた。


水面に突っ込んだ枝の脇に落としたミノーを引いてくると、おめあてのブラウンがヒット&ジャンプ!!


あまり大きく見えないけれど、測るとこの日のブラウン最大となる59cmであった。
マリーは撮影の際に大きなダメージを与えないよう、プラケースのイケスを用意して、なるべく魚を水から上げないようにしていた。


カメラを構えてもらったところでイケスから上げて撮影。
それにしてもかっこいい魚だなぁ。


撮影で岸に上がったついでにオカッパリで対岸を狙ったが、ここは不発。
ニュージーランドではフェルト底のシューズは使用禁止なので、今回はパズデザインのBSチェストハイウェーダーにラジアルウェーディングシューズNPGという組み合わせを用意していった。

 

ラストは釣り仲間のルアーで!!


このレインボーは58cmだった。
次回の後編(フライフィッシング編)でもきれいなレインボーたちをお見せしたいが、この国ったら特別感なく、ふつうに50cmオーバーがヒットしてくるからなんだかオソロシイ、麻痺しちゃう。


持参したルアーたち。
ミノーのほか、スピナーやスプーンも。クランクベイトやバイブレーションなどを試すのも面白そうだ。

59cmのブラウンのあと、さらにちょこまかと20~50cm台のレインボー&ブラウンを釣ってよい思いをさせてもらったところで、僕はそれまでアタリの連発していたミノーを外し、「これで釣りたいよなぁ」と沖縄から持ってきたスプーンを取り付けた。
「蛙スプーン」といって、地元の釣り仲間の久高さんが作るローカルスプーンだ。
マリーと青木さんのアドバイスでしっかりと釣らせてもらったので、ラストに向けてはお遊びタイムというわけだね。
沖縄出身のルアーがニュージーで活躍なんてこれまた楽しいでしょ!?

すると出てくれましたっ、
ナイスブラウンっ!!


久高さん~~~ん、釣れましたよぉ(笑)♪♪♪


優しい顔つきのメスだった。
まるで美女が宝石を身につけているかのよう。

そしてオキナワンスプーンの後には道産子ミノーを投入した。
北海道は釧路の村山さんが作るPolestarsのヒメマスカラーだ。

その鮮やかな紅色はきっとニュージートラウトにも効くに違いないと忍ばせてきたのだけれど、予感は的中。アピールは抜群であった!!

5回くらいの連続バラシで最終ポイントまでさしかかってしまい気持ちは焦ったが、ギリギリのところでレインボーを出すことができた。


ちなみにミノーのシングルフックはカルティバのS-75Mを装着した(ラパラCD5でサイズは4)。
スプーンのフックはチヌバリで自作したものだ。


約12km、8時間の川下りであった。
釣り終了地点まで後少しというところで…


レインボートラウトをキャッチ!
僕の今回の釣り旅でのラストフィッシュとなった。


村山さ~~~~ん、きれいなレインボーが釣れたよぉ!!


青木さんのラストフィッシュもレインボーであった。

こうしてたったの1日ではあるが、しかしたっぷりと、僕はお腹いっぱいなトラウトフィッシングを楽しむ事ができた。
数も出た、大きなのも出た、お気に入りのテレスコロッドでも、試したかったルアーでも釣ることができた。

はぁ~っ、来てよかったなぁ。

帰りの車で
「シンイチさん、今日の釣りはどうでしたか?」とマリー。

そこで僕は、こんな時のためにと覚えてきた英語のフレーズをすかさず返したよ。

「I really had a great time !! 」
(ホントに最高でしたよー!!)

次回後編(フライフィッシング編)につづく。

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