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石垣島 グリーンイグアナ捕物帳 ~食味レポートを添えて~

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2016.03.10
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石垣島 グリーンイグアナ捕物帳 ~食味レポートを添えて~

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2016.03.10
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平坂 寛

「五感を通じて生物を知る」をモットーに各地で珍生物を捕獲しているライター。
生物の面白さを人々に伝え、深く学ぶきっかけとなる文章を書くことを目指す。

著書:「外来魚のレシピ〜捕って、さばいて、食ってみた〜」「深海魚のレシピ〜釣って、拾って、食ってみた〜」(ともに地人書館)
「喰ったらヤバいいきもの」(主婦と生活社)

日本にイグアナがいる。そんな話を初めて聞いたのは2000年代初頭、僕がまだ高校生の頃であったように記憶している。だが当時は「どうせペットとして飼われていた個体が一、二匹見つかっている程度だろう」とあまり真に受けてはいなかった。
ところがある日テレビを点けると、紛れもなく国内の森林で、イグアナが悠々とバスキング(日光浴)している様子が映し出されていた。爬虫類研究者として著名な故・千石正一氏が番組内で解説するところによれば、沖縄県石垣島ではこの異様な光景が珍しいものではなくなりつつあるという。

image13
上空から見た石垣島。美しい海のイメージが強いが、陸地の自然ももちろん豊か。

なんでも、飼育されていたグリーンイグアナが逸出して野良となり、繁殖・定着しているらしいのだ。衝撃的なレポートだった。
…由々しき事態だが、正直なところ見てみたい気もするな。と、つい思ってしまった。

まず単純に、僕は格好良い爬虫類が好きである。
加えてその後、外来生物問題に関心を持ち、各地に侵入した移入種の観察・捕獲をライフワークとするようにもなった。石垣島のグリーンイグアナがターゲットリストに載るのは必然であった。

初挑戦は絶望のうちに
初めて捕獲に挑んだのは2013年の9月。炎天下の新石垣空港へ降り立ち、50ccのレンタルスクーターで目指すのはとある集落。野良イグアナ関連の報道で毎度のようにその名を聞く土地である。
だが、イグアナが住むという海岸の防風林を前にして直感した。「———これは獲れんな。」

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この林のどこかにいるらしいのだが…。

様々な高さの樹木が密に繁り、お互いの間隙を立体的に埋め尽くしている。しかも、森の周囲は葉を鋭いトゲに縁取られたアダンが取り囲んでいるのだ。さながら天然の有刺鉄線である。これでは森へ踏み込むことすら困難だ。

image15
低木(特にアダン)が密に茂りすぎていて分け入れない!

だが、ここまで来て諦めるわけにもいかない。木立のわずかな隙間に体をねじ込み、イグアナ求めて前進する。片手には折り畳み式のカープネット。未知の捕物ゆえ、ハンティングツールはこれくらいしか思いつかなかった。だが、この狭い空間では振るうこともできそうにない。

image14
動物を捕まえるならとりあえず網だろうという発想。

クチクラ層の発達した深緑をガサガサと掻き分け、潮風で乾いた枯れ木をバキバキと踏み折って進む。
…いやいや、こんなに騒がしくしたのでは、居るものも居なくなるだろう。僕がイグアナなら即座に逃げ出し、当分はその場へ戻るまい。実際、一度だけ何かそれなりの質量を持つ動物が、慌てて茂みを逃げ抜ける音が聞こえた。イグアナか、はたまた猫かキジ(国内外来種)か。今となってはわからないが、それがこの探索行で唯一、イグアナの存在を想起させる要素となった。死人のような目で森へ分け入り、ゾンビのような足どりで森を抜け出す日々が三日続いた。

石垣島を去る頃、重い日焼けで赤く染まった肌は切り傷まみれになっていた。桃太郎に成敗された赤鬼はこんな有様だったのだろうか。
心身ともに疲れ果ててしまった。敗走と言うに相応しい幕切れである。

image17
イグアナには出会えなかったが、悪いことばかりではない。石垣島では珍しい地魚を食べるのも楽しみの一つ。これはナンヨウカイワリ(上)とインドカイワリ(下)の刺身。脂に甘みがあって美味い。

だが、この程度で捜索を打ち切るわけにはいかない。
居ないなら居ない、獲れないなら獲れないでいいのだ。「報道されている内容から受ける印象よりも、実際はさほど増えてはいない」という事実を確認できるのだから。しかし、そもそも探索がまともに成立していないのでは何の知見も得られない。
明らかに知識不足、準備不足である。今一度、情報収集からやり直さなければならないだろう。

image16
こちらはコバンザメ!フグを思わせるコリコリした食感に驚いた。

情報収集の過程で駆除作業経験者や集落の住人に話を聞いていく。すると大抵、「素人が一人で行ったって姿も見られないよ」「高所作業車(リフト車)が必要だね」という意見が出てきた。これはなぜか。
件の林は濃い茂みに加えて、林床も琉球石灰岩で入り組んでいてイグアナの逃げ場が豊富だ。そのため目視で林内の標的を探すのは非常に難しい。となると高い木の上で日中にバスキング(日光浴)している個体を見つけるしかない。そして、歩くのも困難な密林の樹冠を狙うとなると、必然的に「やぐら」を組むことになるのだ。
そもそも高所作業車て…。どこから借りてくるんだよ。どんな免許が必要かすら知らないよ…(※車両サイズに応じた自動車運転免許の他に高所作業車運転車資格が必要)。

「やはり素人が手出しできるような相手ではないか…。」
いよいよ諦めかけた頃、駆除業務に従事していた経験があるという地元民と知り合った。一応、「やっぱ個人が捕まえるなんて無理っすよねー?」と聞いてみると意外な答えが。

「いや、楽勝だけど。」

ネットの情報だけじゃ話にならない
ええ…。
何その自信満々な回答は…。拍子抜けするわ…。
だが、冗談を言っているようにも見えない。
こちらが呆気にとられていると、「え?採れるよ?普通に。」「趣味で獲って骨格標本とか作ってる人もいるよ?」とダメ押し。ついに突破口を見つけたかもしれない。師匠と呼ばせてください。

…彼が言うには、たしかに個体数が多いのは件の集落周辺で間違いない。しかし、絶対数こそ少ないものの、もっと観察・捕獲が容易な生息地が他にあるらしいのだ。ネットや新聞の報道を見るばかりでは知り得なかった情報である。

事実、彼自身も過去に個人でイグアナを捕獲した実績があるという。かぶりつくように捕獲方法を聴き込む。
「トカゲ釣りしたことあるでしょ?あれと一緒。」
おいおい、嘘だろう!

image21
沖縄に伝わる昔ながらの遊び「トカゲ釣り」のターゲットとなるオキナワキノボリトカゲ。
御存知ない方がほとんどであろうから説明しておこう。
「トカゲ釣り」とは沖縄で親しまれている伝統的な遊びである。ターゲットはキノボリトカゲという、それこそちょうどグリーンイグアナのミニチュアのような樹上性トカゲ。それを草の茎で作った「輪っか」で縛り上げて動きを封じ、捕まえるというものである。

image19
そーっと首に草の輪っかを掛けて締め込むと…

image26
はい釣れた!!…これが大人でも夢中になるくらい楽しい。

キノボリトカゲは非常に人影に敏感で、手の届く距離へ近づくと猛スピードで逃げてしまう。ところが、草切れを「竿」にしてこちらのリーチを水増ししてやると、輪っかが首に触れてもほとんど動じなくなる。そこをカウボーイよろしく締め上げてやれば、子どもでも簡単に捕まえられるのだ。あまりに細い物体は外敵と見なせないのだろうか。

まあ、サイズの違いはあれどよく似たトカゲ同士である。たしかに理屈の上ではこの方法で獲れそうな気もするが…。

イグアナハントの道具立て
数ヶ月後、僕はまた石垣島へと降り立っていた。
手にはタマン(ハマフエフキ)用の釣竿、ケプラー繊維を撚った細手のロープ、そして麻袋。

image22
今回用意したロープ。先端の輪はスリップノットなどで作り、スムーズに締めこめるようにしておく。

さすがにイグアナの巨体を吊るせるほど強く、かつ樹上へ届く長さを誇る草は無い。よってある程度の長さと強度を備えた釣竿を「茎」に見立てることとなる。ロープはさほど強い素材を選ぶ必要は無い。しかし、イグアナの首へ輪をかける際にはある程度の張りが、かけた輪を締め込む際にはしなやかさが必要となる。これらのバランスを追求した結果、(手元にあったロープ類の中で)ベストなものがたまたまこの製品だったのである。また、これは後に気づいたことだが、強度に対してロープの径を細くできるというのは大きなメリットであった。バスキング中のイグアナは顎を樹幹に乗せるような姿勢で静止していることが多く、こうした場合にあまり太いロープだとうまく顎下へ滑り込ませることができないのだ。

image24
イグアナの一時確保用に購入した麻袋には、なんの偶然か原産地「BRASIL」の文字が。一体どういう経緯で石垣島のホームセンターに並んだのか。

麻袋は捕獲したイグアナを一時的に収容しておく目的で現地のホームセンターで仕入れた。奇しくも、これには彼らの原産地であるブラジル産コーヒー豆の収穫用に生産されたと思しきプリントがなされていた。以上3点のみが、今回使用する猟具である。
本来はここに手を保護するグローブ類が加わるべきなのだが、今回は敢えて素手で挑むことにした。おそらく、捕縛直後のイグアナは激しく抵抗するだろう。だが、その反撃を生身で存分に受けてみたかったのだ。そういう気分だったのだ。

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僕はあえて使用しなかったが、どんな種類であれ大型爬虫類を取り扱う場合は手を保護する手袋を用意すべきである。最低でも軍手、できれば革手袋などがあると安心だ。

見つけた!
今回はレンタカーで、前回とは異なるエリアを海沿いに走りながら、聞いていた条件に合致するポイントを探す。
ある程度開けていて樹上を視認しやすく、足場も良い。それでいて足元にはイグアナの隠れ家となる琉球石灰岩がゴロゴロしている海岸林…。

image29
新たなポイント。前回とロケーションはよく似ているが、確かに林の密度はまばら。

巡ること数カ所目。竿を車に置いたまま、とりあえずは下見をしてみる。…すぐに「ここだろう!」と思えた。
林の全景を撮影し、「師匠」に送信してみる。ほどなくして「まさにそこ!」というメッセージが届く。おお、ビンゴ!と、安堵して顔を上げた瞬間である。

太い立ち枯れにライトグリーンの塊が乗っかっている。バキュッ!と、心臓が高鳴った。
周囲の常緑樹に比べ、「それ」だけ露骨に色調が明るい。萌黄色に近い緑は、不自然に浮かび上がって見えた。グリーンイグアナだ。婚姻色が出ているのか、喉元は橙色に染まっている。綺麗な生き物だな、と思った。

image31
ついに見つけた…!

一拍おいて、一気に呼吸が乱れる。握りしめたままのスマートフォンに「いた」「見つけました」とだけ入力し、ポケットへ突っ込む。
きっと激励だろう、すぐにメッセージ受信を報せるベルが鳴ったが、気づかなかったことにさせてもらう。今だけは。

距離にしておよそ20メートル。こちらに背を向けてはいるが、僕の気配に気づいてはいないだろうか。刺激しないよう、ジリジリと後ずさりで車へと戻る。トランクを開け、釣竿のガイドにロープを通し、先端にスリップノットで輪を作る。至極単純な作業であるはずなのだが、焦りからか思いのほか手間取ってしまう。もどかしい。
はやる気持ちを抑え、足音を殺して立ち枯れへと向かう。

…立ち枯れの隣に生えるオオバギに登る。太めの枝を足場にして、首にロープをかけるまでには至った。王手をかけたつもりだった。
だが、まさに勝負が決するその瞬間!足元の枝がバッキリと折れ、僕の身体は琉球石灰岩に叩きつけられた。股関節と背中に激痛が走るが、それどころではない。釣竿の先を見ると…、ロープの輪が虚しく垂れ下がっている。

「きっと、千載一遇の機会だった…。」

捕獲!
うなだれるほかない。だが、希望も見えた。
「これは獲れる…!」

翌日も日が高くなる時間帯に左脚を引きずって現場へ向かう。昨日の落下で股関節を捻挫したらしい。
きっと、昨日の個体はもう警戒心を強くしていて、バスキングに出てくることはないだろう。だが一応、例の立ち枯れをチェックしてみる。
……いるわ。昨日のものとは別個体かもしれないが、またも同じ場所にグリーンイグアナが陣取っている。しかも、今度はさらに都合の良いことに眠っているらしい。瞼を下ろして微動だにしない。

千載一遇、今一度!

どうやら潮風の強く当たる海岸林では、バスキングに適した樹というのはそう多くないらしい。伸びる方角や太さを考えると、狙い目は絞られる。その点で、件の立ち枯れは完璧に条件を満たしているのだ。

写真を撮るだけの余裕も持てない。前回の反省を活かし、落ち着いて距離を詰める。足場も、もう一回り太い枝を選んだ。もたげた首を輪に通す。手元のロープを少しずつ引き絞り、首もとのくびれを締め込んでいく。イグアナはまだ目を開けてすらいない。しっかりと、キツく締まったのを確認して、一気に立ち枯れから引き剥がす!

image33
確保―!ここにいちゃいけない生物だってことはわかってるんだけど…、かっこよすぎてつい笑顔に。

両手で抱え上げ、首が締まりすぎぬよう急いでロープを解く。シューシューと鼻息を立て、こちらを威嚇している。腕の中で身をよじり、前後脚をバタつかせて抵抗する。爪は案の定鋭く、両掌と手首に小さな切り傷がいくつも刻まれる。多少、血も流れているが不思議とほとんど痛みは感じない。
おそらく、急激にアドレナリンが分泌されているのだろう。

image35
両手のあちこちに小さな切り傷ができた。爪も背鰭(後述)もなかなかの切れ味。

林の中から開けた場所へと連れ出し、いったん麻袋へ放り込む。口を縛られた麻袋がモゾモゾと暴れている。…勝った!

ジュラシック!
二、三分ほど経つと、麻袋が動かなくなった。イグアナが落ち着きを取り戻したらしい。そっと麻袋から取り出してその身体を観察してみる。

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この顔つき…。

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頬が膨らんでいるのは成熟した雄の特徴。

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そんな眼で…見てくれ見てくれ!もっと見てくれ!!

…グリーンイグアナなんてペットショップや動物園、果ては南米の自然下でも、何度だって見たことがあったはず。だが、実際手にとって間近へ顔を近づけると、その印象は全く違う。自身のグリーンイグアナ観が一変した瞬間である。ああ、全身どこを見ても、ため息が出るほど格好良い。こんなに素晴らしい生物だったのか…!

image00
天然の迷彩とでもいうべき体色は

image01
同一個体であっても状態によって、いくらかパターンが変わる。

カミツキガメしかり、アムールハリネズミしかり。外来生物を捕まえていると度々思うことなのだが、衝動的に飼いたくなってしまう人の気持ちが少しだけ分かってしまう。ペット経由で定着した外来種には、それぐらい魅力的な種が多いのだ。もちろん、絶対にやってはならないことだが。

image02
腹側の模様はこんな感じ。

image03
首元にはスタッズのような棘が並ぶ。

地元の駆除業者の方に写真を見てもらったところ、立派な成体だが、これでもまだ満二歳程度ではないかとのことだった。齢を重ねた大型個体では全長が二メートルに達することもあるという。まあ、近年では駆除活動が盛んに行われるようになったため、特大サイズに成長する前に捕獲されてしまうようだが。

image05
鋭く大きな爪。あの程度の傷で済んでよかったのかもしれない。

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頭部~背中の背鰭(クレスト)は風になびくほどしなやかだが…

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尻尾に生えているものは鋸のように硬く、鋭い。僕はこれで右手人差し指をザックリやった。

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尾は全長の半分以上を占める長さ。縞模様がいかにも熱帯の爬虫類!

さて、飼いたいという気持ちも無いことはないが、やはりこの大きさとなると、やがて持て余すことは容易に想像がつく。と言って、また野に放つなどもってのほかである。
やはり、ここは食べてみよう。一体どんな味がするのだろうか。

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解体開始!締めた後だからこそじっくり観察できる箇所もある。

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顎には牙こそ無いが、固い葉や木の実を噛み切るための小さく鋭い歯が並ぶ。

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喉のヒダ(デューラップ)は広げてみるとこんなに大きい!オレンジ色がかっているのは婚姻色か。

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後脚の内側、にはイボ状の突起が並ぶ。これはそけい孔といって、フェロモンを発する器官。雄ではこのように発達が顕著。

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鶏とも豚ともつかぬ鮮やかな肉色!また、そけい孔列を内側から観察すると、脂肪の塊のよう。ヒトのアポクリン腺にも似ている。

前後の脚は皮を剥いてニンニク醤油で下味をつけ、片栗粉をまぶして揚げる。
「竜」感マシマシな竜田揚げの完成だ。
これが見た目のイロモノ感(ここは料理人のさじ加減かもしれないが…)に反して、ジューシーで味わい強く、実に美味い!
鶏肉に似ていると思いきや、もっと歯ごたえと旨味が強く、むしろスッポンなどカメ類に近い。さすが爬虫類といったところか。

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片栗粉をまぶして揚げる。

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グリーンイグアナの「竜」田揚げ

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予想以上に美味い!沖縄の野外で獲れる肉としては最上級では。

image04
イグアナの参鶏湯風

その後、胴体は参鶏湯風の煮込みにして平らげたがこれもまた良いダシが出てたまらない。
本島の友人宅へ持ち込んで調理したのだが、家主から「また獲ってきてよ!」というリクエストをもらうほどだった。

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ごちそうさまでした!

さて、いかがだっただろうか。
たしかに石垣島には南米原産のグリーンイグアナが定着しつつあった。それも、駆除活動を尻目に、一般人が観察・捕獲を実践できる密度にまで増えていたのだ。
何度も言うがこれは在来の自然を維持していく上で由々しき事態であり、決して容認してはならないことである。
だがオオクチバスしかり、カミツキガメしかり。国内に定着してしまった外来生物というのは、あらゆるメディアの報道を通じてネガティブなイメージを持たれてしまうことが多い。それは、その種自体の魅力が否定されるようでとても悲しいことである。
やはりグリーンイグアナも、見れば見るほど素晴らしい(あと美味しい)生物であった。この素敵な爬虫類が、今後理不尽なバッシングを受けぬためにも、飼育者やペット業者はさらに意識を高めねばならないだろう。もちろん、その他のあらゆる外国産生物についても同じことだが。

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石垣島の外来生物として忘れてはならないのが、やはり南米原産のオオヒキガエル。温暖な南西諸島では容易に熱帯産の生物が帰化、定着してしまうのだ。

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