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バラマンディ釣行記(オーストラリア・マッカイ)

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2018.04.27
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バラマンディ釣行記(オーストラリア・マッカイ)

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2018.04.27
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鍋田 陽二

1970年 福岡県生まれ
魚類と両生類をこよなく愛する中年冒険家&ハンター。
Facebook上の釣り愛好会『魚塾』の塾長を務める釣りバカでもある。

出発の日、ここ日本は真冬だが、向かうは飛行機で8時間、そこは真夏のオーストラリア。真夏どころか、日本の猛暑以上に照り付ける日差しと気温に驚かされるほどである。そんな焼け付くオーストラリアの大地で、バラマンディを追った。

オーストラリアは、アフリカ大陸・南アメリカ大陸が元々一つであったが、約2億年前から分裂をはじめ、6500万年前の新世紀にほぼ分裂を終えることとなる。
その際、分断された生物相も太古から独自の進化の歴史を歩み続け、その過程が、オーストラリアの動物相の約90%が固有種いう事実を生みだした。バラマンディも同じくその進化の歴史の中で生き続けてきた訳だ。


カモノハシ
生きた化石とされ、卵胎生の哺乳類。非常に不思議な外観と生態を持ち合わせる。
警戒心が非常に強く、撮影も困難を極めた。


カンガルー
有袋類 双前歯目の属する。小型のワラビーも含めると個体数も多く、今回訪ねたオーストラリア東海岸では比較的観察しやすい。


カクレガメ(Elusor macrurus)
極めて限定された河川にだけ生息する亀。


Emerald spotted treefrog(Litoria peronii)
体色に美しいエメラルドグリーンが散りばめられた美しい樹上性のカエル。

 

『バラマンディLates calcarifer』とは

バラマンディ
スズキ目アカメ科に属する大型魚で、全長2m・体重60kg程まで成長する。1984年まで日本のアカメと同種とされていたが、新種として分けられる形となった。
バラマンディとは、オーストラリアの先住民アボリジニの言葉で『大きな鱗』を意味するが、太古の昔より人々に親しまれてきたことが、この言葉からもわかる。
また、塩分濃度への対応力にたけており、ダム湖から河口域まで広く生息するが、大型個体を効率よく狙うにはダム湖での釣りが良いといわれる。

 

2018年2月12日、ブリスベンを経由し、マッカイの空港に降り立った我々は、ガイドの車に乗り換えKinchantダム付近の滞在する場所へ向かった。

既に気を失いそうな暑さに、すっかり体力を奪われてしまった我々は、明日から釣行に備える為、到着前に寄ったスーパーで見事なティーボーンステーキを購入。到着した宿で、友人が豪快に焼いてくれた肉を一気に頬張った。

この日から、親子ほど年の離れた友人との同棲生活が始まったのだ。

この旅を共にしている友人の八尾 友輝(>>関連記事)君とは、移動の疲れと急な気温変化が重なって、今日は殆ど言葉を交わすことはなかったのだが、2人が生活する宿は2LDK。寝室用の一部屋はエアコン付き、もう一方はエアコン無しという、なんとも不公平な部屋割りとなっていた。
この超熱帯夜で朝を迎える為には、エアコンは欠かせない。背に腹は代えられないと、僕らは無言のまま床を同じくする羽目となった。
 
 
余談だが、一人釣行が好きだった私が、このところ、友人との旅に何かしらの意味を感じ始めている。釣りだけじゃなく、同じ趣味を持つ仲間との楽しい時間を共有することに意義を感じ始めた訳だ。その夜は殆ど会話がなかったのだが….
 
 
今朝は3時起床。連日の猛暑で、水温がかなり上がっているため、水温が低い早朝に狙いを定めることにした。予定通り我々は4時にボートに乗り込み出船。
流入河川の周辺であれば水温も低く、魚の活性も高いであろうと予測し、流れ込み周辺を中心にキャストを行った。


流れ込みには新鮮な水を求めてベイトとフィッシュイーターが集まる。ペリカン達もベイト目当て。

其の読みが的中したのか、日が昇り水温が上がりだす前には勝負がつくこととなる。

先ずは河川流れ込みでの八尾君が1匹の釣果。
その後は魚探でベイトを探し、その群れを追うバラマンディを見つけ、バイブレーションを何度もキャストした。直ぐに、私も95㎝の良型の1匹を確保し、八尾君の後に続いた。


95㎝のバラマンディ。着底から竿を煽った瞬間にバイト。今回の釣行で最大サイズ。

しかし、日が昇り気温が一気に上がったかと思うと、魚探にバラマンディの姿は見えるものの、全くルアーに反応をみせない状況が続き、他の魚種を数匹釣るのが精一杯な状況に陥った。13時から16時まではあまりの暑さに釣行を止め、宿で休むことを決断した。
僕らは暑さに怯える様に、エアコンの吹出し口前に座り込み、夕方を待った。


ハマギギの仲間(Neoarius graeffei)


スーティグランター。50㎝ほどにまで成長するというオーストラリアの固有種。果敢にルアーにもバイトしてくる。

夕方16時を迎えた。
エアコン前から動くこともなく待機していた我々だったが、この時既に汗にまみれている。この状況で、我々が過ごしているこの場所の極暑が伝わるだろう。

気温は依然下がることはなく、あまりの暑さに我々は放心状態。ボートを出すのに船が流されているのさえ気付かないほどであった。呆然とそれを眺めるガイドと私。若さが輝く八尾君だけが必死であった。なぜならば船は彼を乗せたまま流されたのだから….

気温が高いうちは全く反応をみせなかったバラマンディだったが、日が完全に落ちると、早朝に釣った流れ込みでバシャバシャと小魚が水面を騒がせた。同時にそれを追う大きな魚影。
出遅れることなく八尾君がキャスト。暗闇の中から良いサイズのバラマンディを引き抜いた。

私には、バラマンディがバイトする事はなかったが、多数のモスキートが激しくバイト。私だけ手足がボコボコになる始末。この日の夜は、暑いに痒いを加えた寝苦しい夜を過ごすことになった。

翌日は最終日の半日、近郊のTEEMBURRAダムへ向かう。このダムはかなりウィードと立木が入っており、いかにもというポイントが点在していた。

岸際にノイジーフラッパーをキャスト、水面下に見えるウィードを抜けた瞬間、60㎝程のバラマンディが水面を炸裂させ、ルアーを水中に引きずり込んだ。朝日を浴びて黄金に輝く魚体。非常に美しい一匹であった。


朝日を浴びて黄金に輝く魚体と朝日を浴びて益々日焼けしていく釣行者。

その後、気温が上がりだしてからは、日陰の立木周辺を中心に投げ込んだ。ウィードも多く、バイトした瞬間にかなり強引なファイトが必要と予測されるが、非常に良いポイント。
立木の奥から手前の立ち木にビーフリーズ100SPを引くと、ひったくる様なバイトがあり一気に立木の奥に走った。

その動きを強引に止め、一気に足元に寄せたが、今度は足元のウィード下に逃げ込まれた。船を回してもらいながらウィードごと引き上げると、フックのスプリットリングが伸びかけていた。なんとも痺れるような凄いパワーである。

2日目の釣行はこの2匹で私は終了。八尾君も1匹のバラマンディを追加した。

実釣1.5日で八尾君と仲良く3匹づつ。計6匹のバラマンディを釣り上げる事に成功し、我々は意気揚々にマッカイを後にした。
次のターゲットであるサラトガのポイントに意気揚々と移動を開始していた。この時、巨大ストームが直撃し、目的のダムに出船することができないことを知らずに….

次回サラトガ編に続くか否かは疑問を残しつつ、一先ず僕らは正露丸の様に真っ黒に日焼けした。

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