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ベネズエラ釣り紀行 アイマーラ(タライロン)編

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2016.12.19
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ベネズエラ釣り紀行 アイマーラ(タライロン)編

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2016.12.19
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ペスカトーレ中西



GOOD FISHING COMPANY “Huerco”の広報担当。釣り・ガサガサ・手掴み…基本的になんでもOK!見てみたい魚を追いかけ、国内~海外の水辺を忙しなく飛び回る生粋の魚バカ。

ベネズエラに降り立った僕たちは無事にピーコックバスとパヤーラを釣りを終えた。11・ベネズエラ釣り紀行 その1 ピーコックバス編

17・ベネズエラ釣り紀行 その2 パヤーラ編

順調に成果を上げることができた僕らは、いよいの最後のターゲットであるアイマーラという魚(地域によってはタライロンとも呼ばれる大型のカラシン)を探す旅をスタートさせた。

現地のペスカドール達からの聞きこみを頼りに、アイマーラの魚影が濃いであろう上流部を目指す。

この時期のベネズエラは乾季。水位が低く、川の遡上は困難を極めた。ボートが進めない浅瀬・岩場の荒瀬が見える度に、一旦ボートから降りて荷物を担ぎ、船を押し上げて乗り越える。

そんなこんなを繰り返し数時間。見えてきたのはガリンペイロ(砂金掘り)の船団。石油と共に、オーロ(金)やディアマンテ(ダイヤモンド)など、鉱物資源の多産国としても知られるベネズエラ。アマゾンの奥地には多くの鉱物資源が残されており、一攫千金を夢見るガリンペイロ達が、ベネズエラ国内・隣国から集う。

いよいよ今回の旅も終盤戦に突入。アイマーラを探す旅がスタートした。中盤戦でパヤーラを狙っていた時、小型ながらアイマーラをキャッチすることができた。19

数は少ないが、アイマーラは居る…それが分かったのが大きかったし、初魚なのでサイズ問わず非常に嬉しいイッピキだった。ガリンペイロ村にお世話になった後、アイマーラを探してさらに移動。聞きこみを進めていると、途中、出逢った漁師にボートを出してもらえることになった。20

ボートを走らせ、よさ気な場所を探す。協力してくれた漁師にアイマーラについて話を聞くも、アイマーラは数が少なく、たまに仕掛けにヒットする程度とのこと。普段メインで狙うのもパヤーラメインのため、アイマーラのことを聞いても微妙な答えしか返ってこなかった。自分達のカンを頼りによさ気なエリアを探す。何箇所のポイントを巡ったかわからない。このエリアの地形的にはなだらかな砂浜か、ゴツゴツした岩場のシャローからの一気にドン深。パヤーラの時と同様に陸からのアプローチとなるが、ルアーでは探りづらく、なんだか微妙なかんじ。あれこれ考えた結果、釣り方は餌のブッコミ。アイマーラを探すというのが目的だったため、確率の高いであろう釣り方を選んだ。

パヤーラは何処にでも湧いているので調達しやすく、身の量も多いので、撒き餌としても使える。ナイフで程よいサイズに切り、チョン掛け。

釣りの方はというと、予想していた通り、根掛かりが多く大苦戦。流れが絡み、ディープとシャローが隣接するスポット。地形的にはゴツゴツの岩場。スタックしにくいスポットに仕掛けを送り込むのになかなか難儀した。

アイマーラの反応があるのは決まって夕方以降。夜行性のアイマーラ。日中はディープの岩場に潜んでおり、日が傾きだすと同時に活動を開始し、シャローに餌を漁りに来るイメージ。ブレイク付近を重点的に攻めたが、一日やって2~3バイト。やはり数が少ないのだろうか…

アイマーラを追いかけて数日が経った。小さな中洲の岩山から餌をぶっ込み続けるも、キャッチできたのは可愛いサイズばかり。狙っているサイズは出ていなかった。一度だけ手応えのあるサイズがヒットするも、根に潜られてしまいキャッチならず…そして迎えた最終日。焦る気持ちを落ち着かせ、仕掛けを投入していく…21グランデ!アイマーラ!!ポルファボール!!!

しかし今日も平和だ…案の定、日中は殆どアタリが無い。
3時以降に期待か…。
日が傾きだした頃、いたるさんがアイマーラを仕留めた。
「そろそろくるか…??」二人で喋っていると、ジッ…ジジジジジッ…!!!クリック音が鳴り響く…。
「きてる!!!」
「最後のチャンスやな!中西くん、いきなさい!!!」
「いいんですか…??」
「いけ!!!」
「…………ありがとうございます!!!」

…少し食い込むのを待って、大きくアワセをいれた!
ロッドが絞りこまれると同時に、ゴリゴリとラインが岩に擦れる感触が伝わってくる。
マズい…と、思ったが、根に潜ろうと突っ込む気配もなく、すんなりと手前に寄ってくる。小さいアイマーラ?それとも小型ナマズ?
魚種もサイズもわからない。とにかくゴリ巻きで寄せてくると…ガバガバッ!………ドッパーーーン!!

ドス黒い、丸太のような物体がジャンプした。
「グランデ!アイマーラ!!!」
寝ていた漁師のおっさんも飛び起きた!遂にキタ!!!
魚は手前に走っていたらしく、運良く根ズレは回避できた。しかし次の瞬間、グイグイと深みへと突っ走る魚。
とんでもないパワーだ…。
岩の上で踏ん張りながら突進を食い止め、強引にリフト!
ガバガバガバッ…!!手前に寄ってきてからも、豪快なエラ洗いとジャンプで抵抗を繰り返す。
デカい…!!針はガッチリ掛かっているが、エラ洗いの度に牙がワイヤーに擦れる。
魚を掛けたのは、掛かりを重視したライトブッコミ仕掛け。中型魚用ということで、ルアー用ワイヤーを流用していたのだが、大型魚相手だと少し心もとなかった。
頼む…耐えてくれ!!!とにかく必死だったが、勝負はあった。最後はいたるさんがボガグリップでガッチリとランディング!22目標としていたサイズを上回る、グランデ!アイマーラ!!

雄叫びをあげ、いたるさんと二人で歓喜した。23まさに淡水のシーラカンス。カッコええ…この魚体からは想像もつかない瞬発力。そしてあの剛力。太い巨体が全身を出してジャンプした姿は圧巻だった。

24自己開拓の末に出逢えたイッピキ。いたるさんの力があったからこそ手にすることのできた魚であり、ここに行き着くまでの行程のことも考えると、一人の力では手に出来なかったと思う。

25ルアーでも狙ってみたいが、もう時間がない。ベネズエラのアイマーラに出逢えた。今回はそれだけで満足だ。また戻って来よう。牙魚の棲む太古の河へ。

釣りを終えて長距離移動。最後に乗った、首都・カラカスまでの長距離バスはクーラーをガンガンに効かせており、冷凍庫状態。あまりの寒さに震えながらもカラカスに到着。残り数日間をカラカスでのんびりと過ごし、帰路についた。

旅し易い?し難い?ベネズエラ。
ノープランで飛び込み、成り行き任せで釣り歩いた今回のベネズエラ。
釣りのインフラが殆ど無いので、地図を見ながら自分で歩き、聞き込みしまくって現地交渉。
個人的な意見を言うと、ブラジルの時と違って「ダルっ!」の連続だった。
ブラジルは困っていたら誰かが助けてくれることが多く、非常に旅がしやすいイメージ。ベネズエラも良い人間が多いが、どこか影のある雰囲気。
また、様々な理由から◯◯人を嫌っており、日本人は殆どいないため、アジア人=◯◯人という認識が強かった。
喋りかけてもブスッとした対応で、話を聞いてくれない。
日本人だと分かれば好意的に対応してくれるし、やり取りに慣れれば全く問題ないのだけれどね。
まぁ、それでも基本的に話を聞かない。何度言っても話を聞かない。同じことをいつまでも繰り返して言ってくるから交渉にならない。
スペイン語圏のベネズエラはほぼ英語が通じないので、指差し会話帳は必須!

有名な話だが、ベネズエラ国内には不良警官や軍隊がたくさんいる…旅をする上でコレが一番厄介。
検問所の荷物チェック時になにかとイチャモンつけてきて賄賂を要求してきたり、隙を見て荷物から貴重品を抜き取ろうとしてくることがあるので、注意が必要!…今回もあった(数百円の賄賂で済んだけど)。
ハイパーインフレの影響で闇両替すると大量に出てくる札束をいかに隠すか。今回の度はコレに悩まされ続けたが、今回はいたるさんのバックパックの隠しポケットに助けられた。
また、ベネズエラ国内でクレジットカードを使うと、公定レートで換算されてしまうため、後日とんでもない金額の請求がくるという。
スキミング被害も多いと聞くのでくれぐれもご注意を。

物価が易いベネズエラ
今回一ヶ月の釣り旅でかかった費用は、滞在費・移動費・食事代・釣り代、全て込みで一人7万ほど。
もっと切り詰めれば5万以内に余裕で収まると思う。
今回は航空券が往復21万円だったため、1ヶ月の旅の旅費は30万円以内で収まった。
物価の高いブラジルで同じ事をするとなると、もっと費用がかかるので、一度こういう国に行ってしまうと、物価の高い国に行くのが嫌になる。
ブラジルの場合、人が良いので何度でも行きたくなるのですけどね。

南米美女大国のベネズエラ
インディヘナ系、ブランカ系、メスチーソ(混血)のモレーナ系。
いたるところで様々な系統の美女を見かけるが、首都・カラカスはとくに多い。
その国を深く知りたいのなら女の子と仲良くなるのが一番!基本的に英語は通じないので、指差し会話帳は必須です。

最後に、ベネズエラという国の現状
最終日前日、カラカス在住の日本人宅でおもてなし頂いた際、ベネズエラの現状を語って頂き、身震いをする程の衝撃を受けた。
2014年に死者が出たデモの話などは下調べした時に知識として頭にいれていたが、反政府デモ隊と鎮圧部隊との衝突はまだまだ続いており、ニュースなどで発表されている死者数どころか、拉致されて帰ってこない、消えた人達があまりにも多すぎるという事実。
もしトラブルを起こしてしまったり、面倒事に巻き込まれたりしたら、全て消されてしまう。国の根っこがそんなレベルの腐敗の仕方。

闇レートが現在も上がり続けている様子を見ると、安定どころか、この先そういう情勢になるのか見当もつきません。
釣果、物価は天国。しかし、頼れるはずの警官、医療機関(医療物資がない、キューバとの政治による不信からの医者の亡命による正規の医者不足等)は地獄。
もし、ベネズエラの釣りや旅に興味があったり目指す人がいれば、自己責任で細心の注意を払うようお願いします。
現在の状況を知った今、自分達は絶対にお勧めはいたしません。

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