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生き残りはいるのか?チョウセンブナ採集記(茨城県・霞ヶ浦水系)

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2017.01.31
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生き残りはいるのか?チョウセンブナ採集記(茨城県・霞ヶ浦水系)

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2017.01.31
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大塚 涼奨

1991年 宮城県生まれ
現場作業員の身でありながら釣行頻度は17時間に1回。
日本、東南アジアを中心に大小様々な魚を自力開拓で追いかける。
ルアーフィッシングブランドNADA.のスタッフでもある(クビ寸前)。

ある日、山と渓谷社の『日本の淡水魚』という図鑑を眺めていると目にとまった魚がいた。

「チョウセンブナ (Macropodus ocellatus)」という魚なのだが、そもそも見た目が全然フナじゃない。
ヒレは青いし形も違うし、顔立ちや体型も別に似てない。

生態面も特徴的で、空気呼吸までできちゃうらしい。ますますフナ要素が無い。フナ…ではないよなぁ?どう見ても。実際、分類群としてはベタや雷魚に近い魚。

あと、この本『日本の淡水魚』だろ?でも名前からして明らかに朝鮮半島の魚じゃん。
なんだこれ、不思議すぎる。本当に日本にこんな魚がいるの?こりゃ探すしかないでしょ。
ということで捜索を開始。

チョウセンブナの原産地はその名のとおり朝鮮半島。けれどかつて日本に持ち込まれ、ごく一部の地域で繁殖、定着している(た?)…とのこと。

しかし、ネットや図鑑で調べるほど、『かつては』とか『輸入された当時は』とか『ごく一部に昔は』といった文言にばかり遭遇する。
現在の情報は全然出てこない。でも、それでかえって燃えてきた。

日本で確認されているのは主に新潟、長野、茨城とのことで、僕が住む宮城からだと茨城が一番近い。
とりあえずアテもなく車を走らせてみたが、初回は惨敗に終わる。だってチョウセンブナが好むとされる小規模河川や水路なんていっぱいあるんだもん。無限にあるんだもん。

でも、そんな『生き残ってるのかすら分からない』魚が一回で捕れちゃあ全く面白くないからね…。

なんて思いつつ、2回、3回と通ううちに、いつしか数えきれないほどの宮城ー茨城間往復ドライブを敢行していた。
最初のうちは友人達も面白がってついてきてくれていたのだが、次第に飽きられ呆れられ、いつのまにかチョウセンブナ探索は一人きりの修行の様相を呈するように。

そんなとき、突然出逢いは訪れる。

広大な田園地帯。もう”居そうな雰囲気”が出ている場所は全て探し終えた。

『まさかこんな場所にはいないよな…』と思ってスルーしていた水辺へ網を入れた。
すると、見たことのない小さな魚が一匹入る。え…?これって…!

網に入っていたのは間違いなく、あの日に図鑑で見た変な魚だった。どう見てもフナではない。
ついに見つけたのだ。生き残りはいた!
感動!自分、頑張った!本当に頑張った!泣きたい!!

さらに網を入れると、これまでの苦労が嘘のようにザクザク採れる。
どうやら、この水辺にはかなりの高密度で生息しているようだ。

典型的な「いるところにはいる」魚らしい。場所が分かってしまえばあとは簡単。捕り方は選ばず、釣りでも狙える。

人間の都合で勝手に連れてこられ、いつの間にか勝手にいなくなったように扱われていた彼らはこの異国の地でたしかに生き残っていました。

しらみつぶしの水辺巡りという苦行に挑戦した者だけが逢える魚、チョウセンブナ。
興味のある淡水魚ファンは、探しに行ってみてはどうでしょう?

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