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ネコザメ釣獲へ!3年間の軌跡 後編(伊豆大島)

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2020.01.15
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ネコザメ釣獲へ!3年間の軌跡 後編(伊豆大島)

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2020.01.15
    この記事のタグ:
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沼嵜暁哉

エイとサメを愛する釣り人。
漁港と離島によく出没します。

前編はこちら

来たる2018年、12月。

因縁の地、伊豆大島へ出発。

今回は各地へ釣りに行く釣友と一緒に船に乗り込む。


もはや何度も見た景色だが、島へ向かう船内はワクワク度を増幅させる。

船で過ごす時間はあっという間。気付けば早朝5時。
伊豆大島に到着。

季節も潮も良い、後は場所取りと餌の確保が出来れば。。。と言った所。

今回はレンタカーを借りる予定なので、時間まで到着した港で時間を潰した。
友人がさっそくウツボを釣り上げ、島釣行の始まりである。

レンタカーを借り、まずはドライブがてら食料調達に。
伊豆大島のスーパー、品はかなり揃っているし島内にチラホラあるので食料には困らない(まあすぐ閉まってしまうので夜は。。。)


アメリカンドックも完備!。。。て、パン??

釣り餌、自分の餌(食料)も買い足し、準備万端。
数カ所ポイントを回り、場所を決めた。
ネコザメの実績もあり、自身でもいろいろ理解しているとあるポイントに入る。

餌を巻くと、多数のタカベに巨大なメジナやウマヅラハギが周りを囲み始めた。
夜のぶっ込み餌になるタカベを数匹コンスタントに捕獲して、昼のうちは1本だけぶっ込み。
しばらくするとぶっ込み竿にヒット!!


デカくて太いウツボ。。やはり君はいつもいるなあ。。。


メーターは余裕で超える個体。ネコザメとは生息域が近いのでかわすことはなかなか難しい。二重アゴの立派な個体はそれはそれで魅力的なんだけどね。


よく見たらアホヅラで、かわいいんじゃないかな。。。

結局ネコザメは現れず。
夜になり冷え込み始めた。尚もウツボのアタリは永遠に続いた。

 

違和感あるアタリ、、、

夜19時頃、この日の時合い。ウツボとの闘いで憔悴しきった私の竿に再びアタリが。しかしいつものウツボとは若干違い、少し早いスピードでアタリが出た。
もしや。。と思い充分に送らせた後に合わせを入れた!

重い。。。ウツボの重さじゃない気が。。
しかし途中で根掛かったように動かなくなる。やはりウツボか。。。

諦めかけた時、竿から根が外れる感触がした。
その後にすぐに左側に糸が走った!!

間違いなくウツボじゃない!!!(ウツボは針にかかると殆ど首を振って暴れるだけで、左右に泳ぐ事が殆どない為わかりやすい。)

 

グランドフィナーレ。永き因縁の決着

決して引きは強くないが重量感が凄い。
遥か50メートル以上沖から引きずる為、なかなか上がって来ない。

しばらく巻いていると遂にその魚は水面に現れた。

「デカい!!!ネコザメだ!!」

英名『ブルヘッドシャーク』の名に恥じぬ巨大な頭が大島の水面に乱舞した。かなり大きな頭なので、実際のサイズよりもかなり大きく感じた。

友人にタモ入れを頼み、ひたすら抵抗を弱める。夢の魚が目の前にいる。。。プレッシャーで身体はガクガクだった。
友人のタモに魚が収まり、ついに堤防に夢が横たわった

「クッっっっ」

言葉が出ず、その魚の横に私は崩れ落ちた。
2メーターオーバー、外洋のメジロ、本土でのメジロ。色んなサメは釣れたがどうしてもこのサメだけは釣れなかった。

みんなには単に運が無いだけと言われたが、運だけで片付けるのが許せなくて、この魚を現場視点で調べた。
間違いのない所でまた砕かれたり、挫折もとことん味わったが。その集大成はあまりにも大きかった。


ネコザメ、メーターオーバー。老生個体は真っ黒でネコザメの縞模様は消え去っていた。


巨大な口はもはや怪獣である。これで貝や甲殻類を噛み潰して食べている。口には釣り人の針が数本付いていた。細糸ではこの魚に太刀打ちできないだろうな。


背ヒレの棘はもう完全に折れてなくなっている。長い間岩礁に住んだヌシの証というべきか。。。


胸びれはひとの掌よりも大きい。見た目もネコザメのそれとはすこし離れた神々しい個体。自分の求めてきた答えは、間違ってなかった事を証明してくれた、そして何より夢を叶えてくれた最高の1匹になった


頭がデカくてとても重い。各部迫力がすごい個体だった。
以前釣った子猫サメがいずれはこんな貫禄がある魚になる。。。

本当にいきものは面白い。

そんな当たり前の事を改めて確認できた。


俺よりもデカイ顔面。抱っこしたら、頭突きをくらい、痛い顔をする私。とはいえどこか嬉しそう。いや、間違いなく喜んでいる。
だって、君は俺の夢だったんだから。


でもやっぱりネコザメ。愛嬌のある顔は大きくなっても変わらなかった。かわいいやつだな。

このネコザメに辿り着くまでの道のりは決して楽ではなく、何度も諦めてやろうかと思ったくらい。でも最後まで諦めずに現場で魚の事を学び、最後はこんな素晴らしいネコザメに巡り合えた。

いずれ必ず会える。そう信じて現場に立ち、それが報われた瞬間がこんなにも嬉しくて、幸せな気持ちになれるんだなあ、と改めていきものは気付かせてくれる。彼らはやはり私の生きがいだった。


最後に石頭をさすり、感謝の言葉を述べて海へ帰した。私の事など一瞬で忘れたかのように夜の水面へと消えた魚体。

悲しい別れだが、せめてまだ沢山生きていて欲しい。最高の魚だった。


その後は同行してタモ入れをしてくれた友人にもネコザメがヒット!こちらは中の上サイズ。良いサイズでネコザメの特徴の縞模様がしっかりと現れている綺麗な個体。

友人もしっかりキャッチし、2人でネコザメを釣る事ができた。

これにて3年間に渡るネコザメとの闘いに一旦は終止符を打つ事ができた。
ただ、いつ釣れても嬉しいし、また何処かで出会う事が出来たらなあと思う。

このサメに会う為に、寒空の中、ずっと竿を出し、何度も苦い思いをしたが、その全てがこの1匹につながるための道しるべであったのだろう。
きっと誰よりも魚に出会う才能がない私だが、その才能のお陰で誰よりも感動できる体験を味わえていると思う。

これからも出会いたい魚達に向かってガムシャラに突っ走ろう。諦めずに竿を出し続けよう。だって出会えたら、こんなに幸せになれるのだから。

 

ネコザメの成長記

無事ネコザメを釣り上げる事ができてからというものの、あれだけハードルが高かったネコザメが最近ではちょくちょく釣れるようになった。

ネコザメは私が大、中、小サイズを、それぞれ釣り上げることが出来た魚種である。
前編で釣れたネコザメもかなり小さい部類になるが、1番は管理釣り場で釣れた小サイズのネコザメである。


小サイズ。サイズは25センチ。海水魚のペットショップ等にはこのサイズが並ぶだろう。

背中のトゲもまだピンと生えていて、綺麗な縞模様も健在。頭も大きいがまだまだ成長途中。このサイズでも各部ヒレが大きい。


小サイズは正面から見た顔。まだ口も小さく、とてもあの巨大な姿になる魚とは思えない可愛らしい見た目である。


小さくて可愛すぎるので顔面ドアップを追加。萌える。

続いて小笠原諸島遠征時に釣れた中くらいのサイズ。だいたい70cmくらいかな。
大体コレくらいのサイズが釣れる機会が多いと思う。


このサイズまでくると頭でっかちだが、まだまだ小さいイメージ。ただ頭はかなり硬く、しっかりとしたネコザメの石頭は健在だ。


ちなみに背鰭についている針はこんな感じ。もう折れてほぼなくなりかけている。

岩礁帯を住処にするネコザメは背鰭の針が岩等に擦れたり引っかかり、折れたり削れてしまうらしい。

ちなみにちょくちょくネコザメの針には毒があるという話を聞くが、私が不注意で刺さった時は全く毒等の異常は無かった。また、成長すればするほど針の先端は削れて丸くなり、すこし皮膚にかすったくらいでは人の肌が切れる事は殆どない。

どちらかというと、ウツボ等と同じように細菌等の二次感染の方が怖いのかなというのが私の意見であり、ネコザメ自体には毒は無いのでは無いかと考える。
※肌に触れても滅多に刺さる事はないが、細菌感染等の危険性もある為、取り扱いには注意しよう。


こちらは上から見た図。やはり胸びれは大きく飛行機のようだ。メーターオーバーに比べやはりまだ頭は控えめかなと感じる。


口は大きく開く。この魚は他のサメと違い、噛み切るのではなく、噛み砕く歯を持っている。

間違っても口の中に手は入れないように。

ネコザメは成長する事に各部、特に頭の成長が著しい。同じ魚とは思えないくらい。
やはり自身で1から調べると発見だらけで面白い。

ネコザメだけでなく、現場に立ち、コレからもいろんな魚を見て行けるように釣りを楽しんで行こうと思う。
簡単にはいかないだろう。でもそんな苦難も楽しいのだ。

新しい発見と喜びを、いつもありがとう。

 

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