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美味!シナノユキマスを釣る(長野県・南相木村)

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2019.08.28

美味!シナノユキマスを釣る(長野県・南相木村)

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2019.08.28
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鍋田 陽二

1970年 福岡県生まれ
魚類と両生類をこよなく愛する中年冒険家&ハンター。
Facebook上の釣り愛好会『魚塾』の塾長を務める釣りバカでもある。

なんでもポーランドは美女が多い国として有名らしい。
私も下心満載で一度は訪ねてみたい国の一つなのだが、幸運なことに此処日本でも、ポーランド原産の色白美女に出逢える湖がある。場所は長野県南相木村にある小さな湖。しかしながら、それは、透き通るように色白の美しい魚の事であるのだが….

一昨年前からこの魚を狙い始め、今回で4回目のチャレンジとなる。まさに美女を追い求めんかのような執念の釣行である。
過去3回は朝日の出と共に竿を出し、日が沈むとともに家路につく丸一日の釣り。そして未だノーバイトである。

果たして今回は、色白美女の顔を拝むことができるであろうか?


湖の下流側にそそり立つ立岩。


湖の下流部から大量の水が河川に向けて流れ出る。


今回のポイントはこの堰の少し上に構えることにした。

 

シナノユキマス(Coregonus maraena)

ポーランド原産のサケ科コレゴヌス亜科コレゴヌス属の魚。顔だけ見るとウグイの仲間のような優しい顔をしているが、アブラビレもしっかり持ち合わせており、れっきとしたサケの仲間である。

長野県では1975年から県水産試験場で養殖が開始され、冷水を好むこの魚は、白銀に輝く美しい体表にちなんで『シナノユキマス』と呼ばれるようになったらしい。

今回訪れた立岩湖は、高冷地の湖で冷水を好むシナノユキマスの生息に適しており、定期的に放流も行われるため一年中釣りを楽しむことができる。

また、立岩湖と南相木村は釣り漫画『釣りキチ三平』と作者矢口高雄氏の力を借りて、看板やリーフレットを用意し、町おこしを行おうとしていた。


湖の脇を通る道路に設置された看板。


レギレーションがしっかり設定されている。


立岩湖から流れ込む河川を上流に数分走れば日帰り温泉『滝美の湯』がある。こちらにも『釣りキチ三平』のオブジェが飾ってある。


釣りキチ三平の足元には巨大なシナノユキマスも…


館内には水槽も設置されシナノユキマスを眺めることができ、また仕入れのタイミング次第ではレストランでシナノユキマスを頂くことができるらしい。

さて今回で4回目の立岩湖釣行。この魚、本当に癖が強く釣れない。釣り方はコマセ篭を使いウキを付けたサビキ仕掛けの釣り。淡水魚としては珍しい釣り。投げ込んでコマセを水中に漂わせたら暫く放っておく。これを繰り返すのみである。

数人の釣り人が溜まっているところに魚も溜まる訳だが、シナノユキマスは不思議な魚で釣れだすとその数人の釣り人のうち1名の竿のみにアタリが連発する様だ。

日の出と共に竿を出した私と友人。他にも地元の数人が竿を構えていた。しばらく待つが相変わらず釣れない。遠くに鵜が舞い降り魚を捕食しているのがみえる。小魚を食べているようだが、時折水面で飲みこむ大きな魚。

『あっ!シナノユキマスや!』

定期的にこの立岩湖に放流されるシナノユキマス。毎日地元の釣り人達が10匹程釣り上げ、そして鵜が10匹程捕食する。数百匹放流したとしても1か月ほどでかなり数が減ってしまう訳だ。

あまりに反応のないウキ。そして上手にシナノユキマスを捕食する鵜。
その姿に見習おうと水鳥の真似を湖畔でしてみたりするのだが依然魚からの反応は無い。
ただでさえ癖があり釣りにくい魚の上に、捕食のプロの鵜が競争相手。本日もかなりの苦戦を強いられそうだ。

午前9時をまわった頃だろうか。計5人並んでいた釣り人のうち1名のウキが沈み、竿が曲がる。
口が柔らかくバレやすいシナノユキマスを慎重に手繰り寄せると、美しい色白の魚体が網におさまった。その後も1時間程でその釣り人に連発。一気に4匹のシナノユキマスを釣り上げた。

しかし、釣れるのはその釣り人のみ。他の4名はアタリさえない。私はかなりの危機感を感じ、
常套手段『東京から来ました。シナノユキマスをどうしても釣って食べたい』を連呼した。

そして、4匹を釣って満足した親切な釣り人は快く、そのポイントを私に譲り渡してくれたのだ。
ポイントに入らせていただき、投げ込んで15分程経った頃、私のウキが右に走り、小刻みに沈み始めた。


遂にウキに反応が…指をさしてないで速く竿持たないと…

震える手で竿を煽る。中々の引きとサビキ仕掛けの細いハリスを気にしながら慎重に手繰り寄せ網に収めた。

『うぁぁぁっ!やった!!』

静かな湖に叫び声が木魂し、鵜たちもその声に驚き飛び去った。
人のポイントで釣らせてもらった割には巨大魚を釣り上げたような喜びようで、地元の釣り人達もその姿に驚愕した。


遂に手にすることができたシナノユキマス。釣らせていただいた感たっぷりだが…
非常に美しい身体に少しとぼけた表情。そのギャップが堪らない。


サケ科だけにアブラビレもしっかり付いている。

自宅に持ち帰ったシナノユキマス。サケ科の中でも非常に美味しいと言われるこの魚で、3品を調理することにした。
隣でシナノユキマスを頬張る妻を眺めながら、私も美味しいシナノユキマスに感動し、ポーランド遠征を固く心に決めるのであった。
もちろんポーランドのターゲットが美女でなく魚であることを自分に言い聞かせながら…


先ずお刺身。サーモンピンクではなく綺麗な白身。ねっとりとした食感に全く淡水魚特有の臭みは無い。脂&甘味がしっかりのった美味しい魚。


ムニエルも最高。火を通すと食感が変わりホクホク。バターとの相性も良くこちらも美味しく頂けた。


そしてメインの香草オーブン焼き。魚の脂と旨味が野菜の甘みとあわさり非常に美味しい一品。まぁ臭い魚ではないので香草は不要だったのかもしれない。

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