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ザンベジタイガーフィッシュ釣行記 (ザンビア共和国)

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2016.10.13
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ザンベジタイガーフィッシュ釣行記 (ザンビア共和国)

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2016.10.13
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尾池泰志

1991年 神奈川県生まれ
幼少期に訪れた豪州でバラマンディ釣りができなかったことを根に持ち続け、時を経て海外釣行の道へ。
なぜか遅咲きモンスターと呼ばれている。

ザンベジタイガーフィッシュ。

その名の通り、ザンビアのザンベジ川に潜むタイガーフィッシュである。

タイガーフィッシュはHydrocynus属に含まれる魚の総称で、その名の通りトラのごとく鋭く大きな牙が上下顎に並ぶ異貌で知られる。淡水魚ファンの、そして釣り人たちの憧れである。

このザンベジタイガーは最大で100cmを超えると言われており、時として20ld級の大型個体も釣り上げられる。

2016年8月、そのザンベジタイガーフィッシュを求めて、私はザンビア共和国へ飛んだ。
私事ながら、いつも遠征先は半年ほど前からうっすらと計画するようにしている。しかし、今夏は珍しくどこへ何を釣りに行こうか決めあぐねていた。そんな折に友人の沖山朝俊氏からこの提案を受け、同行することと相成った。

image01 使用する釣具は出発直前、ギリギリになって大急ぎで準備した。

渡航ルートは、日本(成田)→香港→エチオピア→ザンビアの空路で約26時間。それに加えて空港→ロッジの陸路&ボートでの水路で約4時間。合計約30時間の移動となる。

image02移動が長く、乗り継ぎも多い海外遠征では小さく畳んでカバンにしまえるコンパクトロッドを重宝する。今回の釣行は自身でプロデュースしたモデルのフィールドテストも兼ねているのだ。

心から釣りたい魚であるからこそ耐えられるが、やはり長時間の移動は心身共に堪える。

移動に関して救いだった事と言えば、事前に現地の人間と密に連絡を取っていたおかげで空港からロッジまで滞りなく移動できた事だろう。それから、送迎の方がギンギンに冷えたコーラを用意してくれていたことだろうか。

ロッジに到着し、十二分な設備が整っている事に驚いた。
ベッドもあれば食堂もあり、バーもある。しかも熱いシャワーも出てwi-fiも繋がる。極め付けはプールまで設置されているという極楽仕様だ。

image28施設はリゾート感も漂わせており、綺麗で整っている。

しかもロッジの管理人曰く、宿泊するバンガローに置いておけば金品やパスポート等の盗難のリスクもほぼないという。「宿泊する」という観点から見れば、これ以上を要求するのはバチがあたる。

image34バンガローにはベッドやシャワーが完備されていて、洗濯カゴに入れておけば衣類の洗濯もしてくれる。

到着したのは夜中であり、翌日からはじまる釣りに期待を膨らませベッドに潜り込んだ。

image20窓は無く、全て網戸なので風が入り放題だ。

翌朝、目を覚ますとなんだか体調が芳しくない。どうやら飛行機内の過剰な空調と現地の乾燥した空気、そして夜中の冷え込みで喉鼻の粘膜がやられたらしい。
自分だけでなく沖山氏も「風邪ひいたかも」と言っていた。
寒暖差と乾燥に慣れないうちはマスクをして寝た方が良さそうだ。

軽めの朝食を摂り、さっそく竿を組み立て、ロッジ近くのエリアへ出発した。

image27
釣り方は、ルアーであればボートから立木などの障害物付近を狙う。生き餌を使うのであれば、仕掛けを流れに乗せてボートごとドリフトさせていくか、陸からめぼしいポイントへ投げ込んで待つ釣りとなる。

image12ひたすら投げる。投げて投げて投げまくる。

とりあえずザンベジ川のお手並み拝見と、我々はルアーでの釣りを選び、ガイドは餌をドリフトさせる方法をとった。どちらの方法がより効果的なのだろうか。

せっかくアフリカくんだりまで来たのだ。タイガーフィッシュとは別に野生動物も見れたらいいな。…と思っていたら、早速ヒッポ(カバ)が現れた。

image31
カバは死傷を伴う人身事故を頻発させる動物で、エンジンボートも全速力で追いかけてくる危険動物だという話を日本で聞いたことがあった。

しかし、割と近い距離でルアーを投げることもあったが、カバはすぐに逃げたり水中に姿を消したりと襲ってくる気配はない。滅茶苦茶に気が荒いというわけでもないようだ。釣りに支障は無いようで一安心である。

…ところで肝心の釣りの方は非常に反応が薄く、ガイドがドリフトさせている餌に一度アタリがあったのみ。ルアーには傷ひとつ付かない。
しかし、さてそろそろ昼食かという時間に初めて反応があった。
物凄く硬質で、魚のそれとは思えない感触だった。

image09とにかく泳ぐのが早く、よく跳ねよく引く。釣りのターゲットフィッシュとしてはかなり面白い部類に入るのではなかろうか。

無事ザンベジタイガーバージンを捨てることができたが、使用していたスピナーはグニャリと折れ曲がってしまった。

昼食の後、午後の部に向かう。

image26ロッジの食事は基本的に全て美味しい。宿泊中に一気に太ってしまった。

タンザニアタイガー、ゴライアスタイガーと、すでに2種類のタイガーフィッシュを釣っている沖山氏も、小さいながらファーストザンベジタイガーを手にした。

image23小さくても初めての魚は嬉しいよね…!

幸先よく初日に目的の魚を手にすることができ、少し気持ちが楽になった。
あとはお互いサイズアップを目指すのみだ。
ところで、このザンベジ川流域は非常に多くの野生動物が生息している。釣りをしながらサファリツアーをしているのかと錯覚してしまうほどである。
せっかくなので、軽く触れておきたいと思う。

image22ヒッポはほぼ毎日見かけた。流れの緩いエリアには大体居たように思える。

image14まさか釣りをしながらゾウを見ることができるなんて思ってもみなかった。

image00ライオンとかに襲われてそうな動物(圧倒的な知識不足)

image25ザンビア猿軍団。

image19カバの亡骸もあり、

image16とりあえず記念撮影。

image15非常に重い。

また、ロッジの食堂には、ザンベジ川で釣れる魚のレプリカや絵が飾ってある。

image21左からチッサフィッシュ、ザンベジタイガー、ナイルティラピア

image30電気ナマズ

image10モルミルスの仲間のコーニッシュジャック

image11ブンドゥキャットフィッシュ

我々は、ザンベジタイガー以外にブンドゥキャットフィッシュとコーニッシュジャックを手にすることも目標とした。
どうやらブンドゥはロッジ前で釣れるとのことなので、夕食前に餌を投げ込み寝るまで待つ方法をとることにした。

しかし…。

結論から言えば、全日程でブンドゥは2バイトノーキャッチと非常に渋い結果となり、コーニッシュジャックは2人とも一尾ずつ釣って満足した。
image04
image05コーニッシュジャック。見た目の通り遊泳力は低いと思われ、釣り味は微妙…。しかし、珍魚感に溢れるルックスが堪らない。ちなみに食味は独特の臭みが多少あるものの悪くはない。

さて、メインのザンベジタイガーだが、2日目以降は上流域の国立公園内で釣りを行った。

image06国立公園内で釣りをするときは弁当を持参して木陰で食べる。ピクニック気分だ。

初日のエリアとは打って変わって魚影もそこそこ濃く、数釣りも楽しめそうな様相を呈していた。

しかし、ひどい日はルアーが投げられないほどの暴風で、ドリフトかブッコミでザンベジタイガーを狙うか、コーニッシュジャックを狙うか…その選択肢しかない日もあった。

image32ミミズで餌の小魚を釣る。

確かにドリフトやブッコミでもザンベジタイガーは釣れた。
だが、広範囲に攻めることができずひたすら回遊待ちの釣りで効率はものすごく悪く思えた。
バイト数だけで言えば、1/10に減ったといっても過言ではない。
そんな中、運良くルアーができそうな天候の日に今遠征の最大魚が釣れた。

なんとなく見えた立木にルアーを通すとタイガーフィッシュのバイトらしい感触と、重量感のあるダッシュがはじまった。

image24潜る!跳ねる!走る!

image07今までの魚と比較しても断然太い!デカい!

image03「早くネットインしてくれ!頼むから!」と念仏のように心の中で唱え続ける。

image33体高があり、太い個体だ。

image13大きくなると顔つきが変わってくる。こうなると本当にタイガーフィッシュらしい顔つきだ。

トロフィーサイズの20ldには達していないが、達成感に包まれた。

沖山氏もしっかり良いサイズのザンベジタイガーを手にした。
今遠征はそこそこ成功だったと思える。

image08色味の良いカッコイイ個体だ。

すべての釣りの日程を終え、後は日本に帰るのみだ。

image17付きっきりだったガイド氏。明らかに疲れている。

image29ロッジから空港に向かう途中の路地。衣類や食べ物などなど、路上販売していた。

快適そのもののロッジ、しっかり魚の釣れる環境…これほどまでに釣り人の要求を満たす場所はなかなかないのではなかろうか。
ブンドゥキャットが釣れなかった事が心残りだが、またいつか、ザンビア含めアフリカへ再訪するときに釣ればいい。

次は何を求めてアフリカへ渡るのだろうか…。

また悩ましい日々が始まる。

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