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沖縄の海に潜むヤギ目の愉快魚・オグロトラギス♪

GUIDE
2020.04.29

沖縄の海に潜むヤギ目の愉快魚・オグロトラギス♪

GUIDE
2020.04.29
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時川真一

沖縄本島在住の、釣り、旅、おいしいもの好きイラストレーター。

著書に「自炊ごはん はじめてBOOK」(実務教育出版)「東京あんこ案内」(マイナビ)、「トキシンの漁港めし 魚めし」(近代美術)ほかがある。

本記事は昨年の春から秋の釣行を中心に、過去数年間の写真をもとに作成しています。自粛要請期間中につき、不要不急の外出を控えることはもちろん、都道府県を超えての外出、近場での釣りもお控えください。     Monsters Pro Shop

 

沖縄でヤギは身近な動物なのだ

メエエエエェエエェエェェ~~~~~ッ!!

おっと、いきなり大きな鳴き声を響かせてごめんなさい。

いやぁ~~、沖縄に住民票を移して、はや9年目に突入の僕だけど、こちらに来てからずいぶんと身近になった動物がいる。

それがヤギさんなんだなぁ。


う~~~ん、子ヤギもかわいい♪
子供の頃にテレビアニメ「アルプスの少女ハイジ」を観て育ったおじさんとしてはたまりませんわ♡


僕の家の近所にはたくさん飼っているところがあるので、散歩がてら娘とよくエサやりにも行ってる。

でも、なんで沖縄に住むと彼らを身近に感じちゃうかというと、実はこちらの人は「ヤギ汁」や「ヤギの刺身」などの料理で、彼らを食べる文化が昔からあるからなのだ。
独特の、かなり強烈な風味があり、地元の人でも好き嫌いは分かれるようだが、専門店もあちこちにあるし、こちらの釣り仲間の話では、新築祝いなど、お祝い事や大きな集まりなどがあるとよく食べられるという。

そういえば、先日僕がSNSで子ヤギの画像をアップしたときは、「かわいい!」ではなく「おいしそう!」なんてコメントが地元の遊漁船の船長から寄せられたっけ(笑)!!!

また、本などで調べてみると、農村や漁村では草だけで飼える手のかからない家畜ということで育てられ、ひーじゃー(沖縄でヤギの意味)ぐすい(薬の意味)といって、大鍋で長時間煮込んだヤギ汁を作り、大勢集まって夏は疲労回復、冬は体を温めると貴重な栄養補給源として食べられてきたという記述もあった。
(参考文献:「聞き書 沖縄の食」農文協 刊)

そう、だからペットというわけではなく、近所の彼らも食用として、いずれは運ばれていく運命。。。
娘が小さなときはある日突然いなくなってしまったヤギがいると、「お引っ越ししちゃったみたいだねぇ」なんてごまかしていたっけ。


沖縄の街ではこうした専門店をちょこちょこ見かけることができる。


道の駅のような施設にもこんなお店を発見。
ヤギはなかなかの高級食材なのだ。


ヤギ肉のレトルトカレーなどもあるので見つけたらチェックしてみてね。

 

ヤギ好き県のヤギ目な魚

おっと、哺乳類のヤギ話はこのへんでストップしておこう。

今回は彼らではなく、そんなヤギ好き県の海で釣りをしているとよく出会う、“ヤギと同じような目をした魚”のことを書きたかったのだ。

いやいや、個人的にずっと気になっていたんですよ。
「あの目」にいつも見つめられて。


ヤギったら、この目だよー。
和んじゃうような、コワイような、横広がりの不思議な瞳。


うふ~~ん。
って、続けて載せることもないか。

でもって、そんなヤギ目のお魚として紹介したかったのが、このオグロトラギス( Parapercis pacifica、沖縄での地元名はムチュー)!!


釣りをしながらいつも思ってたんだけれども、よく似た目、顔つきをしてると思いませんか?
ヤギより吊り上がってちょっとイヂワルそう??
ボワ~~~ンとすっとぼけたような雰囲気も、ヤギっぽい!

 

オグロトラギスとインリーフの仲間たち

このオグロトラギスは、僕がふだんインリーフ(サンゴ礁の内側の静かなエリア)で釣りをしているときに、ちょこちょこ顔を見せてくれるとても身近な魚。
実際に海に潜ってのシュノーケリングでも確認しているけれど、ちょっと砂地が混じるような所を好むようだ。
それでは過去に撮影したフライやルアーで釣りをしたときの画像がたくさんあるので、いくつかピックアップしてお見せしていこう。

海岸の浅場で釣れちゃうよ。


こんな疑似餌たちを泳がせていると食いついてくる。


いざ海へ!


潮のタイミングを見てから、膝くらいの水深のところに立ち込んで…。


おっとこちらはインリーフ釣りの主役で地元名イシミーバイことカンモンハタ(Epinephelus merra )。

当サイトのイシミーバイ過去記事
http://www.monstersproshop.com/ishimiibai/


カラフルなのはムラサメモンガラ(Rhinecanthus aculeatus)。


こんな感じでいつも遊んでます。(モデル:千葉県からお越しのTさん)


オジサン(Parupeneus multifasciatus)も同じようなところに潜んでいる。


体型が似ているけれど、こちらはシロタスキベラ(Hologymnosus doliatus)。


こちらも細長いけれど、ミナミアカエソ(Synodus dermatogenys )。


うんと細長いのはアオヤガラ(Fistularia commersonii)。
いやぁ、インリーフって5目、7目といろんな魚が釣れちゃうんだ。


というわけで、お待たせしました今回主役のオグロトラギス!!
この尾びれにある黒い斑紋がその名の由来らしいぞ。
フライフィッシングで♪


ルアーフィッシングで♬


漁港からのチョイ投げエサ釣りで♪♬♪(モデル:ふたたび Tさん)


上から見るとこんな感じ。


水中画像もあるよー。

まぁ、なんというか意識して「狙って」釣ったりはしないんだけど、ぬる~い沖縄の海に浸かりながら「ああ、景色もいいし気持ちいいなぁ」なんてルアーやフライを投げていると、いろんな魚たちに混じってときどき釣れるなじみのキャラだ。
サイズは大きくても20cm前半てなもんだけど、引きはなかなかよいし、とにかくこのスットボケーなキャラが最高。
気分を和ませてくれる「愉快魚」なんだな~~。

 

フライや唐揚げでホッコリ

このサイトでは怪魚や珍魚系を「食べてみた!」といった記事も多いけれど、この魚も食べることができる。
危ないヒレやトゲ、気をつけないといけない毒もないので調理の際も安心だ。

だいぶ前だけれど、この魚の唐揚げが那覇にある居酒屋の「本日のオススメ」にあったのでいただいたことがある。

その時の感想としては、

とびきり美味しい!
神味だ!!

なんてほどの魚ではなかったけれど、白身で素朴感ある味わい。
サックリホワッとオリオンビールのよいお供になってくれた。


3枚に下ろすとこんな感じ。

チャンスがあればなにか料理を試してね。


次回釣ったら南蛮漬けを試してみようかなぁ。


ではまた、楽しい魚や生き物を見つけてきますね!!

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