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ツルツル肌にピカピカ肌でエイ界の美人さん??オトメの名を持つエイ(小笠原諸島)

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2018.04.20
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ツルツル肌にピカピカ肌でエイ界の美人さん??オトメの名を持つエイ(小笠原諸島)

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2018.04.20
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  • オグロオトメエイ
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  • 小笠原諸島

沼嵜暁哉

エイとサメを愛する釣り人。
漁港と離島によく出没します。

別嬪、小町娘、マドンナ。美人にはいろんな呼び方があるが、誰でも美人を見かけたら嬉しくなってしまう事があるはずだ。私も美人が好きだ。とてつもなく好きだ。

そんななかで、エイの中にも美人(美エイ?)がいる??そんなエイと出会ったのが、小笠原諸島で『魔王』こと、マダラエイを狙っている時だった。


小笠原丸入港、小笠原の島民の方と仲良くなり楽しくなってしまい、もはや毎年通ってしまっている。

今回も到着するやいなや、亀さんがお出迎え。


顔を上げて、餌くれ!と、、笑。なんでも通年、毎日のように釣り人の餌を狙っているそう笑。

やはりこの島に来ると落ち着く。海には南国の魚が踊り、この綺麗な海にはよく映える。


誰でも釣り針を垂らせば、南国の魚が遊んでくれる。小笠原はそんな場所。

まずは街へ出かけ食料を調達。変わらぬ街並み。相変わらずこじんまりとしつつ、常に活気を持った昼間のストリートを歩いていると気持ちが高揚してくる

昼食後、少し仮眠をとり巨大なマダラエイを狙うべく、夕方から竿を出した。


小笠原の夕暮れ、なんとも綺麗。別世界にいるように感じる。

餌をぶっ込んで待機。小笠原の海はいつなん時巨大な魚と闘う事になるかわからない。しっかり身構えてアタリを待つ、するとラインが出て行き、ファイト開始!

久しぶりの手応えに喜びながら、この潜水艇の様な引き、間違いない!

こいつはマダラエイだ!と確信を持ってファイト。ほどなく小型であるが魔王こと、マダラエイを捕獲。


小型ではあるが、マダラエイの迫力には圧倒される。やはりこの魚が大好きだ!

さすがは小笠原の海!私は次々と精鋭達の猛攻にあっていった。

次は糸がとんでもない速度で絞り出されて行く、エイではない首振り!自身の身体が魚の力で縦横無尽に動く、強い!こいつは間違いない!


釣れたのは、小笠原にくるきっかけとなった魚。ホワイトチップ(ネムリブカ)。背鰭に特徴の白が目立つ。


ホワイトチップの顔、鼻にはヒゲのようなロレンチヌ瓶がはっきりとあり眼球は下目である。沿岸沿いのサメに多い特徴だ。歯は少ないよう見えるが、隠れていて噛む時に出てくる。要注意!

もちろん、小笠原諸島は軟骨魚類だけではない。魚がやる気の出る時間になると、まとまって闘いを挑んでくる。


こちらは50センチを超えたツチホゼリというハタの仲間。サンゴに張り付くとなかなか剥がせないパワーファイターだ。。


未来の巨大魚に相応しい風格ある顔面。

アタリは決して多くは無いが、一回戦う毎にかなり体力を削られていく。しかし、魔王クラスのマダラエイは現れずに居た。

 

○衝撃!現る!エイ美人!?

精鋭を相手に、こちらもそろそろ限界。そろそろ引き上げるか~、と思っていた瞬間、再びアタリが!

サメが餌を持っていくような強烈なアタリ!間髪入れずに合わせを入れると、、

「うわ、止まらない!!」

針にかかってから、パワーを遺憾なく発揮してくる魚。
それにエイとは違いよく泳ぎ、沖へ沖へと突っ込んでいく!サメ特有の首を振る動作は見れないが、その泳ぎはまるでジェット船のように止まらない。

しかし此方の応戦に耐えられず、魚がついに浮いて来た!チャンスとばかりに糸を巻き魚を岸へと引き上げた!!

エ?エイ?!


泳ぐような凄まじい引きの為、わからなかった。釣り上げられたのは紛れもなくエイだ。

なんだ此奴!

しかも見てほしい。フォルムは紛れもなくエイだが尾があまりにも長い、、


体長の2倍近くある尾。

もうこれを鞭のようにバンバン振る!よくあるSっ気の強い女王様キャラバリにバンバン振る!まあ、叩かれた所で殆ど痛くは無いのだが、、、
尾は先の方までザラザラしている。

このエイの名前はオグロオトメエイ。名前に乙女なんて、なんて美人なエイなんだ!

他のエイと同じく、体色は茶褐色なのだが、アカエイ達と違い、表面にはそれ以上余計な色が入らない清潔感、身体の表面は何故かツヤツヤと輝いていた。厚化粧??


目元は真っ白に縁取られる。これも他のエイとは違いただ純粋に真っ白なので更なる清潔感。

尾の根本には他のエイ同様毒針があり、色は『オグロ』の名前が語る通り真っ黒に染められている。


尾は真っ黒。普通のエイより更に細長いスレンダーな印象を受けた。エイ界でもやはり黒はセクシー?

普段、清潔感とは程遠い(悪い意味では無い)印象を持っていたエイの仲間にこんな透明感のある奴がいたとは。更にお腹側に裏返すと

・・・


裏側もほぼ真っ白な色。

他のエイより更にステルス戦闘機のようなフォルムをしている。このフォルムが、貼り付きだけでなく泳ぐ動きにも適しているのだろうか?そしてヒレの縁側に目を向けると、、、


うっすらと紫かかっているというあまりにもオトナコーデなエイ。さすがオトメと名のつくだけあり、普通のエイよりオシャレな色合いである。

どこか普通のエイ達より上品な雰囲気を漂わせるオグロオトメエイ。やはり触れて実際に観察すると、それぞれ違う特徴のあるエイ達は本当に面白い!

 

○日本では珍しい美人エイ、そして美人の悩み、、、。

実はこのオグロオトメエイ。日本での標本採取は沖縄県西表島でしかされていないというレア種。そんな個体が小笠原で捕獲できるとは思わなかった、、。

元々かなり温暖な気候を好むのか、小笠原でも正月の冷え込む時期では1度も目にした事はない。


夏場は浅場に泳ぐ姿も見えるが冬場はまだ見た事がない、冬にもいるのかどうか、、。また夏場でも個体数がかなり多い訳ではなかった。

そして魅力のスレンダーな長い尾であるが、長過ぎるのが災いし普通のエイ以上に噛みちぎられてしまう事が多いようだ。


別の個体だが、このエイは先のエイに比べて尾が短なってしまっている。


尾はかなり短くなってしまっている個体。牙を持つ生き物に泳いでる最中に千切られてしまうのだろう。

美しいが故に、他の魚からの猛アピールを受けてしまうちょっぴりかわいそうなエイ。海のヤンキー達に、尾を触られ『チカンよお!』と叫んでも、海では助けてもらえないようだ。厳しい世界である。


そんな不憫な子はこの困り顔が1番よく似合う。美人ながら、か弱いエイであった(実際は鼻と口だが、、)

しかし尾を切られようが構わず生きていき、厳しい海の世界を凛々しく美しい姿を振りまき泳ぐオグロオトメエイも間違いなく、魅力ある海の強者の1匹であった。

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