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インドネシア・コモド島探検記

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2016.10.01
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インドネシア・コモド島探検記

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2016.10.01
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  • コモドオオトカゲ
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鍋田 陽二

1970年 福岡県生まれ
魚類と両生類をこよなく愛する中年冒険家&ハンター。
Facebook上の釣り愛好会『魚塾』の塾長を務める釣りバカでもある。

いざ!コモド島へ
2016年9月22日、バリ島まで仕事で訪れていた私は、休日を利用し、デンパサール国際空港から朝8時発のIW 1888便で中継地点であるラブアンバジョへ向かい、最終目的地のコモド島への上陸を目指した。
%e5%86%99%e7%9c%9f%ef%bc%91IW 1888便、冒険旅行には付き物の聞いたことのない航空会社、ライオンエアーで中継地点フローレス島を目指す。

%e5%86%99%e7%9c%9f%ef%bc%92フローレス島に無事到着。何故だか此処にKOMODOとの表記がある。如何にこの地域の経済がコモド島とコモドドラゴンという観光資源で成り立っているかが分かる。

プロペラ機のフライトに怯えながら、何故だかKOMODOと書かれたフローレス島の空港に到着し、車でラブアンバジョの港に向かった。%e5%86%99%e7%9c%9f%ef%bc%93ラブアンバジョの港。インドネシアは島々の物価差を無くす為、各島の港湾の整備を行い物流の強化を行っているようで、ラブアンバジョの港も素晴らしい港湾施設であった。

%e5%86%99%e7%9c%9f%ef%bc%94海図の通りFLORES ISLAND からKOMODO ISLANDへ向かう。

出港してから幾つもの小さい島々を横目で見ながら、1時間ほど船に揺られたところで目の前にひときわ大きな島、コモド島が現れた。想像していたよりも大きく、たった1日で、この大きな島の中からコモドドラゴンを探し出すのにいささか不安を感じた。
%e5%86%99%e7%9c%9f5島に近づいてみると熱帯雨林のジャングルに覆われた島という私の想像とは違い、どちらかというと剥げた山が多く驚かされた。鏡に映る自分の頭を彷彿させ、少し不愉快にさえなった。

船はゆっくりと旋回し、砂浜に突き出た小さな船着き場に静かに横付けした。いよいよ上陸である。
そして、船着き場から島に伸びたウッドデッキを渡りながら、期待と緊張が高まった。
%e5%86%99%e7%9c%9f6船着き場から伸びた美しいウッドデッキ突き当りにはコモドドラゴンのレリーフが飾ってある。如何にこの島の象徴がコモドドラゴンであるかが分かる。

コモドドラゴンとは
上陸してコモドドラゴンにいつ遭遇するかも判らない。此処でコモドドラゴンに対してのおさらいを簡単にしておこうと思う。
コモドドラゴンという名が定着しているが、コモドオオトカゲ(Varanus komodoensis)とも呼ばれており、全長2~3m程まで成長し体重は70kg程にもなる。

以前より毒はなく、口内に多くの腐敗菌を保有し噛みつかれた獲物は敗血症を発症し1週間ほどで致死するとされてきたが、最近の研究では、腐敗菌以外に、ヘモトキシンという血液の凝固を妨げる毒も保有している説が有力となっている。つまり、簡単に言うと巨大・細菌・毒トカゲというということになる。

 

上陸
%e5%86%99%e7%9c%9f7護身用というには心もとない棒。果たしてこの棒でコモドドラゴンの突進を止められるのだろうか?

ウッドデッキを渡り切ったところに管理事務所が置かれており、その壁には護身用と思われる棒がいくつも立て掛けられていた。そして、気付けばいつの間にか私もその棒を一本握りしめていた。

いよいよ出発し、そして歩き出して15分もした頃だったろうか、目の前の林の中に物影が動いた。
%e5%86%99%e7%9c%9f8鹿の親子。あまり人間を恐れていないようで近づいても逃げる様子はなかった。

更に山の奥に入ったところで目の前を素早く横切る鳥を見かけた。%e5%86%99%e7%9c%9f%ef%bc%99ガイド曰く野生のニワトリだと…..つまりワイルドチキンである。

この鹿たちもワイルドチキンもコモドドラゴンの餌にしか過ぎない。そんなことを考えながら、歩みを進めるとガイドが一つの塚を指さした。
%e5%86%99%e7%9c%9f%ef%bc%91%ef%bc%90コモドドラゴンの産卵場所にたどり着いたようだ。一層緊張が高まる。

どうやら、コモドドラゴンの巣穴、産卵場所である。塚の頂上には穴が開いていたのだが、もしコモドドラゴンが飛び出してきたらと思うと、とても穴の奧を覗き込む気にはならなかった。

その塚から10分程歩いただろうか、一匹の鹿を見つけた。その鹿の歩みは遅く、我々がかなり接近しても、逃げようとはしなかった。毛は抜け落ち、体に薄っすら血がうっ血したような様子であった。
そして気付いた。首元に噛み跡がある。

『あっ!』思わず叫んだ。
%e5%86%99%e7%9c%9f%ef%bc%91%ef%bc%91今にも倒れそうな弱った鹿を発見。首元には、はっきりと何者かに噛まれた跡が…。

遭遇
コモドドラゴンは噛んで細菌&毒を獲物にぶち込み、その獲物が弱って倒れるまで追い回すと知っていた。
つまり、いよいよ、コモドドラゴンは近くに居る!!
静かにそして慎重に辺りを見回してみた。奧の茂みにゆったりと大木のように横たわるコモドドラゴンを遂に見つけた。
%e5%86%99%e7%9c%9f%ef%bc%91%ef%bc%92遂にコモドドラゴンと遭遇。その大きさに驚愕する。

%e5%86%99%e7%9c%9f%ef%bc%91%ef%bc%93かなりの巨体2m50cm程はあるだろうか。

%e5%86%99%e7%9c%9f%ef%bc%91%ef%bc%94前足。爪の鋭さも最驚レベル

%e5%86%99%e7%9c%9f%ef%bc%91%ef%bc%95後ろ足。同じく鋭い爪。

%e5%86%99%e7%9c%9f%ef%bc%91%ef%bc%96恐々、可能な限り近づいてみる。1m圏内まで近づいただろうか、コモドドラゴンが舌を出し始めた。どうやら攻撃体制らしい。

一通り観察と撮影を行い、また、棒を盾にしながらコモドドラゴンに接近した私は触ることは危険だが、どうしても、持っていた棒で突いてみたくなり、軽く突いた。

その瞬間、ガイドが大きな声で『危ない!!(danger!!)』と叫んだ。
驚いた私は、猛ダッシュで逃げた。後ろに迫ってくる気配を感じながら…。

気付けば追ってきたのはコモドドラゴンではなく怒り狂ったガイドであった。
そして、暫く、ガイドに叱られて、その場を後にした。

その後、山の山頂を過ぎそして下山したのだが、その間は全くコモドドラゴンの痕跡も姿もなかった。
そして、山を下りきるとそこには美しい海岸が広がっていた。管理事務所まであと少しの距離だ。
今回は一匹だけだったと。少し残念に思い海岸を見回してみた。すると….
そこには方々に6匹のコモドドラゴンたちが群れていた。まさにそこはKOMODO ISLAND であった。
%e5%86%99%e7%9c%9f%ef%bc%91%ef%bc%97最初に見た個体よりもさらに大きな3m程のコモドドラゴン

%e5%86%99%e7%9c%9f%ef%bc%91%ef%bc%98海岸沿いに悠遊とたたずむコモドドラゴン

コモドドラゴンの群に遭遇し感動も最高潮。最高のエンディングを迎えた。
しかし、その群れのいた場所から最初にスタートした管理事務所までの距離は30m程。
つまり、スタート地点から容易く見える距離だったのである。勿論、ガイドもこのコモドドラゴンの群の存在を最初から知っていたようだ。

私は疑問に思いガイドに尋ねた。
『なぜ、海岸にコモドドラゴンの群が居るのを知って山を2時間も歩いたの?海岸から回れば良かったのに!!』
ガイドはそれに対して胸を張って答えた
『これは冒険旅行だ(that is adventure !!)』

コモド島は野生のコモドドラゴンと人間の観光という経済活動が共存共栄するエキサイティングな島であった。
%e5%86%99%e7%9c%9f%ef%bc%91%ef%bc%99

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