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トッケイヤモリ 探して捕まえて飼ってみる

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2016.11.07
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トッケイヤモリ 探して捕まえて飼ってみる

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2016.11.07

半澤 聖也

宮城県生まれ
フィッシングカレッジ卒業後、魚類調査会社へ所属。約三年に渡り、東北各地の水辺でフィールドワークを重ねる。東日本大震災を機に、メインフィールドを海外へ移し、タイランドで観光客のガイドや釣り雑誌のカメラマンとして活動。
現在はMonsters Pro Shopの運営と、釣り番組の制作営業に携わる。

トッケイ…トッケイ…トッケイ…。

夕暮れに響き渡る不思議な声。東南アジアを旅したことがある人の中には、何が鳴いてるんだろう?と疑問に思った方もいるのではなかろうか。

この声の主が、トッケイヤモリ(Gekko gecko)と呼ばれる大型のトカゲである。トッケイヤモリとは、マレーシア、タイ、ラオスなど東南アジアに広く分布する大型のヤモリで、日本でもペットとして多く流通している人気の爬虫類である。

image31 ヤモリは《家守》という漢字が由来と言われる。その意味の通り民家に居着くことも多く、多くの地域では害虫を食べてくれる有益な存在として大切にされている。

トッケイを求め、タイランド第2の都市チェンマイへ

当時勤めていたアウトドア雑誌の取材で、タイ南部のチェンマイへ行くことになった。

「チェンマイにはトッケイが多い。」「チェンマイのトッケイは大きい。」「専属のハンターたちがいる。」トッケイの情報を集めていると、常に耳にするチェンマイという街。

初めてのチェンマイ行きが決まった時、本当にワクワクしたのを覚えている。

image20チェンマイ駅。日本の電車移動は苦手だけど、海外の電車は好き。

飛行機、バス、寝台列車など、チェンマイへのアクセスは何通りでもあるが、非日常感を求めて寝台列車を選んだ。軽い気持ちで乗り込んだものの、バンコク発の列車は、当時14時間ほど掛かったと記憶している。

アマゾンの魚が釣れる釣堀へ

まずはひと仕事。アマゾンの魚が釣れる釣堀へ取材に向かう。整備の行き届いた綺麗な施設で、噂に違わずアマゾン原産の魚たちが悠々と泳いでいた。

image32涼しささえ感じるほど、綺麗に整備された施設。

image27ピーコックバスという名で世間に浸透しているアマゾンを代表する魚、アイスポッドシクリッド。

image04日本でも話題の北米原産のアリゲーターガーも釣れる。アマゾンの魚ではないが、そんなこと全く気にしないのがタイのお国柄である。

夕暮れ時、あちこちにトッケイが現れはじめる

街に灯りがともりはじめるころ、光に集まる羽虫の習性を知るヤモリ達が、建物や木の隙間から這い出てくる。黄昏時をすぎ、夜の景色に目が慣れてくると、気付けば四方八方の壁全てにトッケイが張り付いていた。

これはチェンマイがトッケイの楽園と言われるのも頷ける。

image29

image14

image17一度見たら脳裏に焼きつく毒毒しい色使いと、クリクリの目が印象的。

image21この個体は赤くくすんだ色をしていた。脱皮が近いのだろうか。

大きい個体は全長で40センチ近くもある。こんなのが壁にくっついてペタペタと歩き回るもんだから、好きな人はテンション上がりっぱなし、苦手意識のある人は卒倒モノだろう。

食事に夢中のトッケイを捕まえてみた

とあるレストランで、オーナーに「トッケイを捕まえてもいい?」と聞くと、快くOKが出た。
トカゲ釣りの要領で、ビニール紐と棒を使って捕獲道具をつくる。

image19ある程度長い棒の先端に、ビニールひもで輪っかを作る。

image36輪っかにトカゲを通し引っ張ることで、輪っかが絞られトカゲを捕まることができる。

街中の電灯がつき始めると、虫たちは一気に光に集まった。トッケイにとって1番効率よくエサを取れる食事タイムの始まりである。この時間帯、トッケイ達は食事に夢中になるので警戒心は完全に解かれる。

image02バタバタと光に集まる羽虫の群れに突っ込み、暴食するトッケイ。

image35見ていて気持ち良いくらいの食欲。トッケイのお腹がみるみるうちに膨らんでいく。

image13

捕まえるなら今!食事に夢中なトッケイの首に、そっと輪を通す。

食事に夢中で全く気にする様子もないので、キュッと引っ張って捕獲。なんの苦労もなく、あっさりと捕まえることに成功した。

image37
image07ヤモリの手は吸盤のようになっていて、なかなか壁や床から離れない。ここまで上手くいったら、あとは首を強く締めないように素早く近づいて手で捕まえるのがいいだろう。

image26ペタペタと逃げようとするが、ここで尻尾を掴んではいけない。自切をしてしまう。自ら尻尾を切り、相手がそっちに気を取られるスキに逃げるトカゲの防衛本能だ。

image33アゴの力が強いので噛まれると流血もの。

image12そっと手で包んで安心させる。手中に収めると、案外大人しくなった。

image30存分に写真を撮らせてもらって、もといた壁に貼り付けました。ありがとう!

トッケイの習性を理解してからというもの、バンコクのコンビニ、ラオスの民家の壁、メコン川沿いの欄干、マレーシアのダム管理棟の壁などあらゆるところでトッケイを目撃した。
image09
案外数がいるような印象を受けたが、トッケイヤモリは、蛤蚧(ゴウカイ)という名で漢方や生薬として乱獲が続いているようで、一部では絶滅の危機にあるとも囁かれている。

絶滅してからでは遅い。その前に、乱獲が少しでも早く止まってくれることを願う。

トッケイと共同生活

当時借りていた、バンコク郊外のアパートにもトッケイが住み着いていた。

image18左にあるクローゼットの裏が、トッケイ達の住処。

覗くと…。

image23

夜中目がさめると、天井を這い回ってることもしばしば。
入ってきた虫を食べてくれるので、ヤモリの名の通り、家の守り神になってくれた。

image16

ちなみに「トッケイ…」の鳴き声は、7回連続で聞くと幸運が訪れると言い伝えられている。

もし聞こえてきたら、何回鳴くか数えてみよう。

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