東京湾アナコンダ・クロアナゴを食べてみた (東京湾)

東京湾アナコンダ・クロアナゴを食べてみた (東京湾)
僕らはこの巨大なクロアナゴに敬意をこめて『東京湾アナコンダ』と呼ぶ。
マアナゴの仲間であるが最大で1.4m程にまで成長するクロアナゴ。昼間は岩の間などのストラクチャーに身を潜めるが、日が暮れと共に隠れ家から姿を現し、小魚、甲殻類等を貪欲に捕食する。
賛否両論あるようだが、食べても美味しいらしい。
しかし、あまりにも骨が多く、そして構造が複雑なため、下処理が非常に大変な食材だともいう。そんなクロアナゴをキャッチ&イートして検証してみた。
長さ1mを超え10㎏を越えてくる大物も釣れる可能性が….
マアナゴは側線(写真の点線)と背びれの間にもう一列白点列があるらしい。写真はクロアナゴ。
とにかくマアナゴとの違いは絶対的に長くて太い。
さて、今回の釣行は19:00に磯子を出船。Knot enoughにお世話になった。僅か20分程でポイントに到着する手軽さ。
船はコンテナヤードの脇に泊った。このポイントで移動することなく3時間。
限りなくクロアナゴは釣れ続けることになる。
エサはイカ・タコ・小鯵などを使用し、仕掛けをボトムまで落とし錘でボトムを叩き誘う。しばらく誘ったら動きを止めアタリを待つ。
これを繰り返すだけ。
クロアナゴがエサに食らいつくと、もぞもぞとした前あたりの後、一気にストラクチャーに潜り込もうとする。
これをうまく釣り上げるには、フッキング後如何にクロアナゴが穴に戻るのを制止し、底から引き剥がすかが鍵となる。その為、かなりのハードタックルが推奨される。
推奨タックル
竿: 強めのジギングロッド
PE: 4号
リーダー:100LB
到着後仕掛けを投入。僅か数分でお祭り騒ぎが始まった。
私は今回、ライトタックルで挑んだが、かなり竿が曲がり楽しめた。半分ストタクチャーに潜りかけたクロアナゴを抜く時の、なんとも言えない感覚が竿先に伝わる。
今回は4.5㎏が最大。
同船者4名でクロアナゴを40匹以上も抜き上げ、十二分に満足した状態で帰船の時を迎えた。
3時間釣れ続けるクロアナゴ達にすっかり体力を奪われる中年男性たち
翌日、鍋田家ではちょっとした騒ぎになった。
リビングに置いてあったクーラーボックスを覗いた娘が大騒ぎ。
いつも変わった魚しか釣ってこない鍋田家の主が、今回は娘の大好物のアナゴを釣って来たからに他ならない。
とても、『これはクロアナゴと言って、君たちが大好きなマアナゴとは違うんやで。』とはとても言えなくなってしまった・・・。
喜ぶ娘の期待に応えるため、早朝から巨大クロアナゴ調理という大仕事にとりかかった。
4.5㎏のクロアナゴはゆうに1mを超え、その巨体はまな板を大きくはみ出だした。
悪戦苦闘しながらヌメリをとり、背開き骨切、骨抜き等の処理を行い、いつもより丹念に調理した。
先ずはクロアナゴの香草焼き。香草を入れ過ぎた様で部屋中に匂いが立ち込めた。
あっさりとしてホクホクの身を楽しむことができた。
クロアナゴ飯とつみれ汁。この2品が今回の最高傑作。今後我が家のクロアナゴ料理の定番になるとか!?
クロアナゴ油淋鶏風。こちらは骨切しただけで揚げた。多少骨が残った。改善の余地あり。
クロアナゴのさつま揚げ。こちらも中々の傑作。つみれ汁同様。丹念に骨切した後フードプロセッサーを使用すれば、殆ど骨が気にならなくなる。
出来上がった料理は5品。多少の骨が残りアクセントとなったが、総じて美味しく頂くことができた。
最期までマアナゴと信じていた娘も大満足。一先ず父親の威厳は保てたようだった。
『娘よ!色んなアナゴがおるように、世の中には色んな男がおるんやで。気を付けて生きなはれ!』と無責任に心で呟いた。
塾長の3時間クッキング
さつま揚げレシピ
材料
クロアナゴ
玉ねぎ 適量
人参 適量
生姜チューブ 適当
料理酒 適当
フードプロセッサーは大変便利。骨抜きもしくは骨切したクロアナゴの身をフードプロセッサーで拡散した後、細かく切った玉ねぎ&人参生姜&料理酒を一気に混ぜ合わせる。
スプーンで形を調えながら熱々の脂に入場!!
はい出来上がり!
Knot enough
http://fishtokyo.com/
080-6519-7045