Monsters Pro Shop

  • READ
  • NEWS
  • Twitter
  • SHOP
  • 月別アーカイブ

    ©Monsters,Inc.

    ABOUT US / CONTACT / PRIVACY POLICY

Monsters Pro Shop

Cart
  • READ
  • NEWS
  • Twitter
  • SHOP


ブラジル・サンパウロ 大都会の汚水に暮らすカピバラたち

READ
2017.01.10
  • 110

ブラジル・サンパウロ 大都会の汚水に暮らすカピバラたち

READ
2017.01.10
    この記事のタグ:
  • カピバラ
  • /
  • サンパウロ
  • /
  • ブラジル
  • /
  • 南米
  • /
  • 哺乳類

平坂 寛

「五感を通じて生物を知る」をモットーに各地で珍生物を捕獲しているライター。
生物の面白さを人々に伝え、深く学ぶきっかけとなる文章を書くことを目指す。

著書:「外来魚のレシピ〜捕って、さばいて、食ってみた〜」「深海魚のレシピ〜釣って、拾って、食ってみた〜」(ともに地人書館)
「喰ったらヤバいいきもの」(主婦と生活社)

南米最大の都市、サンパウロ。
ブラジル南東部に位置するこの大都市の抱える人口は千万人を超え、中心部には各国の大企業のオフィスをはじめとする近代的な高層ビル群が立ち並ぶ。
まさに南アメリカの経済、流通の要と呼ぶにふさわしい華やかな街であるが、その反面で環境汚染や公害問題も深刻である。

特に、市内を流れるチエテ川とピニェイロス川の汚濁ぶりときたら、目を背けずには、そして鼻をつままずにはいられない有様だ。
s__123068419南米最大にして南半球最大の大都市、サンパウロの街並み。

p1231194急速な経済成長の裏で割を食ったのは河川とそこに暮らす生物たちだった。市内を流れる川には油膜とゴミが浮かび、悪臭を放っている。

黒く濁った水には大量のゴミが浮き、硫黄のような悪臭が立ち込めている。
現代の日本では考えられないほど劣悪な環境で、およそ野生動物が生息しているとは思えない景観であるが、こんな水辺に「あの獣」はたくましく暮らしているのだ。
b8styzzicaeo1x4高層ビルの陰にカピバラの一家が

世界最大のげっ歯類、カピバラである。
p1140021
p1140190わりと人慣れしており、ある程度の距離までは接近しても逃げない。

カピバラといえばパンタナールやアマゾンの湿地帯に暮らす動物というイメージが強いが、水と草さえあればこのサンパウロの汚れた水辺でも生き延びることができるのだ。
もちろん、彼らにしてみれば快適とはいいがたい環境なのだろうが…。
p1140107大型のトカゲ、テグーの姿も。肉食性らしいが、こんなドブで何を食べて暮らしているのだろうか。

b8styulicaeohly悠々と道路を横切るカピバラ。彼方に見えるオフィス街が実にミスマッチ。

彼らはこの土地が開発される以前から何代にもわたって棲み続けている先住者なのか、あるいは人口の流入に伴って連れ込まれ、遺棄された者なのかはわからない。

だがいずれにせよ、この「超巨大なドブネズミ」たちの姿には何かを訴えかけられるものがある。

幸い、近年はサンパウロ市民の環境に対する意識も高まってきており、少しずつではあるが河川の水質も改善しつつあるという。
いずれはカピバラのみならず、美しい熱帯魚や水鳥たちも帰ってくることだろう。
いつか、サンパウロでも野生動物観察やスポーツフィッシングといったエコツーリズムを楽しめる日が来ること願いたい。

この記事を紹介する

  • シェアする
  • ツイートする

RELATED ARTICLE

  • READ
    2019.01.09
    鍋田 陽二
    ブラックウォーターに巨大アスーを追う 前編(ブラジル・ネグロ川)
    • アマゾン
    • /
    • ピーコックバス
    • /
    • ブラジル
    • /
    • 海外釣行記

    ブラジルの広大なジャングルから流れ出たミネラル・タンニンは、黒い水となりネグロ川に流れ込み本流アマゾン川と合流し大海に注がれる。 その豊かなジャングルと素晴らし水系には、多くの生物と魚類が息づいている・・・

  • READ
    2019.01.16
    鍋田 陽二
    ブラックウォーターに巨大アスーを追う・後編 (ブラジル・ネグロ川)
    • アマゾン
    • /
    • ピーコックバス
    • /
    • ブラジル
    • /
    • 海外釣行

      前編あらすじ ネグロ川に巨大アスーを求め遥々旅した我々8人。私以外は次々と大型のトゥクナレ・アスーを手にしていった。酒に酔ったしげるが毎晩私の安眠を妨げ、お陰で毎日睡眠不足。残りの釣行時・・・

  • READ
    2016.12.13
    ペスカトーレ中西
    ベネズエラ釣り紀行 ピーコックバス編
    • アマゾン
    • /
    • ピーコックバス
    • /
    • ベネズエラ
    • /
    • 南米
    • /
    • 海外釣行記

    南米・アマゾンという世界に足を踏み込んでしまったのが、今から約二年前。 ブラジル・アマゾンのネグロ川へ行き、現地でトゥクナレ・アスーと呼ばれる大型種ピーコックバスを狙った。 釣りは勿論だが、幼少期の頃・・・

  • NEWS
    巨大淡水魚大集結 !「世界の怪魚釣りマガジン」第五弾発売!
    • 世界の怪魚釣りマガジン

    地球丸の人気シリーズ「一冊まるごと怪魚釣りムック」の第五弾、世界の怪魚釣りマガジン5が2月17日に発売された。 世界各地の大型淡水魚を狙った釣りを特集することで釣り人らの人気を博す本シリーズだが、殊に・・・

  • READ
    2016.04.15
    平坂 寛
    昆虫界最強?グンタイアリに咬まれてみる (南米 ガイアナ共和国)
    • グンタイアリ
    • /
    • 南米
    • /
    • 危険生物
    • /
    • 昆虫
    • /
    • 昆虫採集

    アマゾンは危険な生き物の宝庫である。 水中にはピラニアにデンキウナギ、カンディル、淡水エイ、そしてワニ。 陸上にはアナコンダ、ジャガー、サソリ、ドクシボグモ…。 恐ろしくも、心惹かれるアンタッチャブル・・・

  • READ
    2016.05.13
    沖山朝俊
    20年の時を超え出会う、世界最大のナマズ「ピライーバ」 南米・ガイアナ共和国
    • ピライーバ
    • /
    • 南米
    • /
    • 巨大魚
    • /
    • 海外釣行記

    ピライーバ。 世界最大のナマズで、学名はBrachyplathystoma filamentosum。南米のギアナやブラジル北部の大河に生息しており、全長は3.6メートルに達することもあるとされる。 ・・・

FEATURED ITEM

ショップを見る
  • 速乾ロングスリーブTシャツ(ホワイト)

    5,800円(税込)

  • Pelican eel Tシャツ(シティグリーン)

    4,800円(税込)

  • 速乾ロングスリーブTシャツ(バーガンディ)

    5,800円(税込)

ショップを見る
  • ©King Octopus Inc.,
  • ABOUT US
  • CONTACT
  • PRIVACY POLICY
  • 古物営業法に基づく表示
©Monsters,Inc.
  • ABOUT US
  • CONTACT
  • PRIVACY POLICY
  • 古物営業法に基づく表示