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西表島マングローブリバー・14回目の探釣記

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2017.07.10
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西表島マングローブリバー・14回目の探釣記

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2017.07.10
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  • 西表島

時川真一

沖縄本島在住の、釣り、旅、おいしいもの好きイラストレーター。

著書に「自炊ごはん はじめてBOOK」(実務教育出版)「東京あんこ案内」(マイナビ)、「トキシンの漁港めし 魚めし」(近代美術)ほかがある。

1998年に初上陸した沖縄県・八重山諸島の西表島。
子供の頃に「イリオモテヤマネコ発見」のニュースで知り憧れていたこの島に、僕はゆるいペースだけれど通い始め、なんだかんだとこの5月の訪島で14回目を迎えた。
ジャングルに覆われ、大小数十本もの川が流れ、周りはきれいなサンゴの海。
滝巡りにシー&リバーカヤック、ダイビングにシュノーケル、動物ウォッチング、それから僕の大好きな釣り!と楽しめるアクティビティはいっぱい。
また季節によって雰囲気も異なるので何度足を運んでも飽きることがない。

もうねぇ、本当に楽しい島。
男だったら(女子だって)絶対にワクワクしちゃう冒険島なんですよ!!

徒歩やカヌーで数々の滝にアプローチ! こちらは浦内川上流にあるマリュドゥの滝。


水牛車で渡るシーンが有名な由布島(ゆぶじま)は、西表島で人気の観光スポット。


ジャングルの中を流れる川で沢登り中のひとコマ。気持ちいい~~~!


タマムシのように光輝く美しい昆虫を発見!おそらくはヨツモンオオアオコメツキ(Campsosternus matsumurae)。

そんな風にこの島の旅を楽しんでいる僕に、昨年から声をかけてくれる人がいた。釣りの大先輩であるコージさんだった。

「ねぇ、トキシン(僕のニックネーム)、いつも面白い釣りしてるでしょ。あれ、前からやってみたいと思っていたんだ。来年はいっしょに行こうよ」

面白い釣りとは、両岸にマングローブが生い茂る川でのルアー(疑似餌)釣りのこと。
マングローブとは熱帯~亜熱帯地域の河口に群生するオヒルギ、メヒルギなどの植物の総称で、それらの周りは魚たちにとって絶好の隠れ場、捕食の場となっており、最高の釣り場でもあるのだ。
マングローブリバーフィッシングでのヒットシーン♪


ゴマフエダイ、ナンヨウチヌ、イセゴイ、コトヒキ、コチなど、多彩な種類の魚たちの五目釣りが楽しめる。画像の魚はオニヒラアジ。川~海とウロウロ回遊している。

僕らの冒険探釣スタート!

2017年6月1日。関東在住のコージさんと沖縄本島在住の僕は新石垣空港で合流。
そこからタクシーで離島ターミナルに向かい、西表島は上原港行きの船に乗った。
45分ほどのクルーズで、元気いっぱいの緑に包まれた島に到着だ。

出船時間待ちに、離島ターミナルそばにあるオキナワンファストフードA&Wでランチ。ドリンクのルートビアはこのお店ならではの味♪


離島ターミナルでコージさん。「お約束」の具志堅用高像との記念撮影。

午後2時過ぎに上原港に着きレンタカーを借りた初日は、ウォーミングアップがてらにオカッパリ(岸釣り)で小物釣りを楽しんだ。
漁港や橋の下などを覗き込みながら、良さげだなぁと思ったところにルアー(疑似餌)を投げチェックしていく。
僕とコージさんともに海でオニカマス(バラクーダ)1匹ずつのキャッチがあり、そのあと川にコージさんを案内するとオオクチユゴイ(ジャングルパーチ)のヒットが出た(残念ながらこちらは逃げられた!)。

オニカマス(Sphyraena barracuda)。河口付近や港ではこのくらいの幼魚がよく釣れる。成長すると2mにもなる。


オオクチユゴイ(Kuhlia rupestris)はこんな魚(2013年にこの島の某川で釣ったもの)。目の上の赤みがきれいだ。淡水~汽水域に棲息する。


初日の晩は島魚のあんかけ、カルパッチョ、リュウキュウイノシシの刺身、島ラッキョウの塩漬けなど、地元食材を肴に乾杯!!(レストラン ROCOにて)


2日目の朝、朝食前にチョロっと竿を振ってみるとコトヒキ(Terapon jarbua)が釣れた!地元ではガチマヤー(食いしん坊)と呼ばれる。

カナディアンカヌーを借りて…
今回の釣り旅は6月頭に4泊5日の日程で組み、そのうち真ん中の2日間をいつもお世話になっているガイド「マリンボックス」さんとのボートフィッシング。
2日目と最終日はカナディアンカヌーを借りての小規模なマングローブリバー探釣にあてた。

以前、こちらの記事でガイドさんとの釣りのことは書いたので、今回はレンタルカヌーでの探釣のことを綴ってみたい。

カヌーは17年前と同じように「ロビンソン小屋」で借りた。シュノーケル道具のレンタルなどもあるぞ。


ちょこっとだけ書くと、今回ガイドサービス「マリンボックス」さんとの釣りでは、海のそれも楽しんだ。こちらはナンヨウカイワリ(Carangoides orthogrammus)。


コージさんにモンスター級のオキザヨリ(Tylosurus crocodilus)がヒット!


美しい編み目模様が特徴のアミメフエダイ(英名:Checkered snapper)は西表島の海では定番魚。


5~7月は島特産のパインが美味しい時期!無人販売所で買うカットパインは最高のおやつです。


西表島に来る時はたいがい、ひとり旅ということもあり、レンタルでカナディアンカヌーを借りて手漕ぎの釣りをするのは実に17年ぶりのことであった。
この手のカヌーの場合、1人が操船、1人が釣りと交互に狙うスタイルでないと、風が強かったりした場合はクルクル回ってしまい、快適な釣りは困難なんですね。

釣り道具を積んだら、さぁ、出発!!
あ、途中で食べるお弁当も忘れずにね。
まずは僕が後ろでパドルをとり、過去に釣った思い出のあるポイントをご案内♪

川では釣りではなく、カヌーツーリングを楽しむグループにもよく遭遇する。距離が近くなったら釣りをちょっとお休みして「こんにちは~♪」

それにしてもカヌーでスイスイは気持ちがいい。
日本でこの島ほど雄大なジャングルの景色を、またその中を流れる川を漕ぐ楽しさを味わえる場はない。
曇りときどき雨というあいにくの天気であったけれど、そこは南の島だ。
体が濡れても寒くはない。
「雨はシャワーだ。日射しが照りつけるよりは釣りにはいいぞ」と子供のようにはしゃぎながら僕ら2人のオヤジ探釣隊は突き進んだ。

川の景色は17年前と変わっていなかった。
西表島フィッシング初体験のコージさんに釣ってもらいたいなぁと思っていた魚も、ポツポツとではあったが顔を見せてくれた。

よかった、よかったぁ~。

水面直下を泳いでいた群れを発見し狙い撃ち! コージさんがイセゴイ(Megalops cyprinoides)をキャッチ。ヒットすると何回も跳ね回る!!


雨の中、コージさんにマングローブジャックこと、ゴマフエダイ(Lutjanus argentimaculatus)のグッドサイズが♪


ゴマフエダイと並ぶマングローブリバーの定番魚ナンヨウチヌ(Acanthopagrus pacificus)があるポイントでは連続でヒット!


ヤッホゥ! 僕にも出ましたよ。


カンムリワシ(Spilornis cheela)に遭遇。日本では石垣島と西表島だけに棲息する(まれに与那国島にも飛来)。

最終日はゴマフエダイを連発!
この釣りのあと、2日間のガイドとの釣りでマングローブリバーフィッシングの雰囲気もしっかりとつかんだコージさん。
最終日は「今度は後ろで僕が操船するよ」と2日目と同じくロビンソン小屋で借りたカヌーに乗り込んだ。
スタート時は干潮のタイミングで、漕いで進むには浅すぎる箇所もあったので、そうしたところではカヌーを降り、干潟を手で引っ張ったりもした。
ちょっと体力は使うけれど、これはこれで楽しい。爽快だ。
沖縄地方は梅雨の時期であったが、宿の女将さんがてるてる坊主を作ってくれたおかげで、2日目以外は雨が降らず、時折太陽も顔を出してくれた。


移動の途中、迂回した河口でオキザヨリ。なにげに口で「Vサイン」(笑)


干潮で陸地が現われた河口部でカヌーを引っ張る僕。

カヌーを引っ張りながら足元の水の中をのぞくと、キバウミニナ、シレナシジミの姿が見えた。
漕いでいる最中の岸際ではハクセンシオマネキをたくさん見かけた。

ジャングルも元気だけど、生き物たちもみな元気だ。
やっぱり楽しいなぁ、西表島は。エネルギーに満ちあふれているよ。

最終日はゴマフエダイが好反応だった。
潮位が低く、通常魚のよい付き場となるマングローブの根元付近は干上がり水中に没していなかったが、狭くなった流れにエサとなる小魚が集中し、それを狙うゴマフエダイが食い気マンマンでうろついていたようだ。
僕らの投げるルアーをドパァン! バシュッ!!と積極的に追い回してくれた。

浅瀬で捕食行動に出ていた元気のよいゴマフエダイは、小魚に似たルアーで水面を逃げ回るような動きを演出してみると、大きな水しぶきを上げそれに食らいついてきた。

大物を2度連続でバラしてしまったが、このサイズの数釣りができた。


最終日前夜、ふたたびレストラン ROCOにて。

すっかり西表島と、ここでの釣りにハマってしまったコージさん。
「トキシン、他の仲間も誘うからまた来ようよ!」

OKですよ、行きましょう!!

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