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北海道の秋は釣りの秋!大学生の釣行記録

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2018.11.14
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北海道の秋は釣りの秋!大学生の釣行記録

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2018.11.14
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白川純

1998年神奈川生まれ。
2018年現在は北海道の大学で水産学や水圏環境を学びながら、まだ見ぬ魚を求めて釣りに明け暮れている。2017年8月には初の海外釣行にチャレンジするも惨敗。以後海外への思いは強く、リベンジに燃えている。

9月、大学の夏期休暇を終え、帰省していた神奈川県から北海道へ戻ってきた!

女満別空港を降りると…寒い!         

さすがは北海道。9月とはいえ、パーカーを羽織っても肌寒い。地元はまだまだ暑い日が続いているが、北海道はすでに秋の匂いがした。

この時期、北海道は最高の釣りシーズンを迎える。海岸には釣り人が立ち並び、ある魚を狙って竿を振る。卵であるイクラは高級食材として喜ばれ、同じ河川に回帰してくるあの魚…

…もう、わかりますよね!(笑)

 

ターゲット① カラフトマス


遠音別川で撮影したカラフトマス。湾曲した上顎に、盛り上がった背部は何度見ても格好いい。大好きな魚だ。

帰省中、大学の後輩から、海岸にカラフトマスの大群が集結しているとの情報が入る。シンキングミノーを使ってなかなかのサイズを釣り上げていた。これは早く行くしかない!
北海道へ戻った僕は、スプーンやミノーを買い揃え早速狙いに向かった。

車を走らせることわずか10分、ポイントへ到着。海面を見渡すとなんと!あちらこちらでもじりや背鰭が見えている。
こういう光景を見てしまうと釣りバカは焦る(笑)早くルアーを投入したい!

はやる気持ちを抑えながらタックルを準備し、いざ勝負!

スプーンを投入し巻いてくると、カラフトマスの体にコツコツと当たる様子が感じ取れる。密度はかなり濃いようだ。シングルフックを使用し、スレ掛かりに注意しながらゆっくりゆっくり巻いてくると…

コンッ…
グググッッ!!

釣り上げたのは…


うわぁぁぁかっけぇ!

これだよこれ!これがカラフトマスだよ!
しばし魚体にみとれる。二次性徴がしっかりと出た格好いい雄だった。追加を狙ってルアーを投じる。

しばらくするとまたまたヒット!が、これはスレ掛かりか…
強烈な引きをいなしながら上がってきたのは、背鰭に引っかかった雄のカラフトマスだった。

そもそも今の時期は産卵のために集まっているわけで、喰い気はあまりないのだ。その為、ルアーをなるべく顔の前でちらつかせ、攻撃させて喰わせる必要がある。
何匹かスレで釣った後、ついに…


下顎にフッキング。淡いピンクが美しい。


雄ばっか釣れる気がするなぁ…(笑)

それにしても今年は本当に魚影が濃い。カラフトマスは2年で成熟し、ふるさとである河川に回帰する(鮭に比べカラフトマスの母川回帰率は低い)。つまり偶数年、奇数年で集団が異なるためその数には変動がある。要するに大漁、不漁を交互に繰り返すのだ。

恥ずかしながら、去年の釣り上げたカラフトマスの総数はわずか6匹…(笑)
今年は大漁年、去年の分まで釣ってやるぞ!

そして、雌を釣ってイクラ丼だ!
そう意気込みながら、黙々とキャストを続けると…

イクラ丼だ!ありがとうございます!

遂に雌をゲット!お腹はパンパンに膨れている。想像するだけで笑みが溢れる(笑)

何だかんだで多数のカラフトマスの雄雌を釣り、そのうち雌を2匹お持ち帰りすることにした。

家に帰って早速イクラ作りに取りかかる。腹を裂くと…見えた…


パンパンに詰まった宝石が!

筋子をザルに取り出し、ぬるい食塩水につけ、薄い筋を取り除く。これが結構手間のいる作業で、食塩水を取り替えながら6回ほど繰り返し、ようやく分離させた。あとは醤油ダレに漬け込み1日待てば完成だ。


完成!自家製イクラ丼

早速食べてみると…うまい!
ちゃんとお店のイクラの味がする。ただ釣るだけではなく、こうして美味しくいただく醍醐味もある。この日から4日間、イクラ丼の日々が続いたのは言うまでもない(笑)

10月、あんなに集結していたカラフトマスの群れが全く居なくなった。9月の終わり、北海道に台風が上陸し、温帯低気圧に変わったとはいえ、河川増水など少なからず影響があった。それ以来、群れを見つけることができなくなってしまった。
しかし、入れ替わるようにしてある魚がやって来た!体長は70~90cmにもなり、こちらでは「アキアジ」などと呼ばれるあの魚…

…そう、あいつです(笑)

 

ターゲット② シロザケ

カラフトマスが居なくなって数日たったある日、ふと釣り場の河川を覗いてみると、シロザケが大量に遡上していた!


まるでゾンビのようなシロザケも。これでもまだ生きており、流れの中を泳ぐだけの力は残っていたから驚きだ。

これだけ遡上しているということは、だいぶシロザケの群れが集結しているということだ。海岸には沢山の釣り人が並び、竿を振っていた。

後日、タックルを準備し、午前2時起きで釣り場へと向かった。20分後にポイントへ到着し、辺りを見渡すが誰もいない…

なぜこんなにも早く来たかというと、鮭釣りはポイントの場所取りが重要だからだ。出遅れれば、釣り場はすぐに人で埋まってしまう。が、なにがなんでもこの時間は早すぎたようだった(笑)

鮭が釣れ始る時間帯は辺りが明るくなり始めた日の出前(大体午前5時半)から午前6時半のわずか1時間だ(このポイントに関しては)。明るくなると沖へ行ってしまうので、このチャンスタイムをものにできるかが大きな鍵となる。

暗いうちから釣り続けていると、徐々に人が増えてきた…


等間隔で並ぶ釣り人。こちらは自分から見て左側の光景


右側の光景

気がつくと、右も左も人だらけ…
さらに、後ろには待機する人も…

鮭釣りは人気であり、ポイントも限られるため、こうなるのは必然的だ。もちろんこうなってくると、仕掛けはまっすぐに投げなければいけない。初心者の方は、練習してからくる必要がありそうだ…
が、皆真っ直ぐに投げない(笑)

斜めに投げてくる人も多く、その人が回収しなければこちらが投げられない始末(笑)
さらに、知り合いなのだろう。おはよう、と声をかけ、狭い隙間に割り込んでくるおじさん達。
が、これが北海道の鮭釣りスタイルなのだ(笑)
馴れない光景だか、我慢我慢…

ちなみに鮭釣りの仕掛けはこんな感じ


こちらが浮きルアーと呼ばれる仕掛け。上から浮き止め、ウキ、スプーン(35~50g程)、針の付いたタコベイト、切り身エサ。

ルアー釣りなのかエサ釣りなのかよくわからないハイブリッド仕掛けだが、これがよくできており、浮きがあることによって同じ棚にゆっくりと仕掛けを漂わせることが可能なのだ。

浮きにはケミホタルを付けることができ、自分の仕掛けがどこにあるかを把握できるため、人が多く、回りが暗くても安心だ。

日が登るにつれ、周りではポツポツと鮭を釣り上げる人が増えてきた。
手前にはウグイが多く、餌をつつかれてぼろぼろになってしまったので新しい餌にチェンジし、できるだけ沖へキャスト、デッドスローでリトリーブし魚にアピールするとグンッと来た!

ちなみにドラグ設定はかなりきつめに調整している。理由は走られ、周りとおまつりすることを防ぐためだ。1度もドラグを出さず、ゴリ巻きで陸に寄せていく。


上がってきたのは銀ピカの雄。イクラは入っていないが白子があり、身を食すならこちらが喜ばれる。

限られたチャンスの中、無事ゲット!雄の立派なシロザケだった。
この日はこの一匹で終了した。そして同行者は、綺麗な雌を釣り、大満足の釣果となった。 


こちらが雌のシロザケ。顔つきや脂ビレの大きさ、尾びれの形等で見分けることができる。

次の日、またまた鮭を狙って釣行。今の時期にしか釣れない魚は今のうちに沢山釣っておきたい。この日は周りではかなり好調だった。あちこちで竿が曲がるが自分には全く当たらない。

焦っていると同行者にヒット、雄のシロザケを釣り上げる。 
しばらくして自分にも遂にヒット!…が、なんとバラしてしまった…
そして時合いは終わり、ポツポツと帰る人が出てきた。魚も沖へ離れてしまい完全に諦めモードの中、ラスト一投!と宣言し巻いてくると…

…来た(笑)

ああ、よかった!

こういうのって本当にあるんだなぁ…と実感した。
若干ブナのかかった雄だったが、個人的にはこういう魚の方がかっこよくて好きだ。

これにて鮭釣りは満足!さぁ、次は何を狙いに行こうか?
まだまだ終わらない北海道の秋、釣りバカは内陸へと車を走らせた。

 

舞台は湖へ!ターゲット③ ヒメマス


夏に撮影した屈斜路湖。日本最大のカルデラ湖で周囲は57kmもある。

10月上旬、婚姻色に染まったヒメマスを求めて屈斜路湖へ!
朝の気温はなんと1桁…寒い!
ウェーダーを履き、防寒をしっかりしてポイントへと向かった。


景色はすっかり秋になっていた。紅葉を見ながら釣りができる。贅沢だ。


使用するルアーは派手なカラーのスプーンやミノーが基本。5~7gが扱いやすいだろう。

7gのスプーンを結び、早速キャストを開始する。釣り方はルアーを着底させ、ゆっくり巻いてくるだけのシンプルなもの。  足元には接岸したヒメマスが泳いでいるのが見える。産卵床とみられる場所で、オス同士が争う様子が見れて面白い。
数投後、竿先にグンッと重みが乗った!しっかりと合わせを入れるとその魚はジャンプした。あのシルエットは間違いなくヒメマスだ!


釣り上げたのは鮮やかな雄のヒメマス。湖底に突っ込むようなファイトで楽しませてくれた。

やっぱり何度見てもヒメマスは美しい。小さいながらもちゃんとベニザケを彷彿させる容姿をしている。


色付いた落ち葉と共に。魚体の美しさがより一層引き立つ。

スレやすい為、どんどんルアーをローテーションし飽きさせないようにする。アクションを加えるのもかなり有効だった。ただ巻きの最中にピッピッとルアーを跳ねさせるように操作すると、フォールの瞬間にパクッときた。


背中が綺麗に盛り上がった個体。ヒメマスはかなりコンスタントに釣れた。

時折、湖面ではライズが発生している。よく見ると水面に落ちた虫を補食しているようだ。目の前に落ちた虫を観察していると、何かがスッと上昇し、パクッ(笑)

どうやらエゾウグイのようだ。ヒメマスは飽きたので、こいつを狙ってみることに。ルアーはスプーンしか持ってきていないが、どうにかなるだろう。ライズのあった場所にキャストすると、着水した瞬間にヒットした(笑)
引きはそれほどでもなく、あっさりと寄ってきた。


普通のウグイではなく、エゾウグイという種類。

こいつは皆に外道扱いされるが、立派なターゲットだ。細長い顔つきが特徴的。いざルアーで狙おうとするとなかなか難しく、ヒメマスそっちのけでウグイを狙った(笑)
さらに、こんな外道もヒットした!


通称カジング!?

実はこいつ、スプーンのフックに餌を付けて釣り上げた(笑)
ヒメマスを狙っていると、なにやら後ろから付いてくる可愛いやつが…

目の前でルアーをチョンチョンすると、咥えてきた!が、なかなかフッキングしてくれない。しつこく誘うと沖へと去ってしまった。そんなことが多々あったので、餌を付けると一発だった(笑)
岩場に隠れているようで、隙間に仕掛けをおろすと飛びだしてくるのが可愛い!

屈斜路湖の思わぬターゲットと遊び、ヒメマス釣行は納竿とした。

 

今回、北海道の秋に楽しめる人気ターゲット3魚種を紹介したが、その他にもアメマスやニジマス、ロックフィッシュゲーム等、楽しめる釣りはまだまだ沢山ある。この時期になると、いつも何を釣りに行こうか迷ってしまう。

釣るだけではなく、鮭を釣ってイクラ丼にしたりとなかなか経験できない事ができたり、雄大な自然を満喫したり、北海道は素晴らしい場所だと断言できる。北海道に来て、まだ出会えていない魚は山ほどいる。ブラウントラウトにミヤベイワナ、ウサギアイナメ…

果たして大学生活中に、すべて釣ることができるだろうか(笑)

 

※基本的に遊漁料等は必要なく自由に釣りを楽しめるが、資源を守るためキャッチアンドリリースの徹底や、必要な分だけ持ち帰るなど節度を持って釣りを楽しみましょう。特に屈斜路湖では魚の持ち帰りを自粛するように呼び掛けており、ローカルルールも多く存在するので、事前にしっかりとご確認ください。

 

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