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静岡県・戸田の新名物? 超個性派イベント「深海魚撮影会」参加レポート

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2016.05.10
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静岡県・戸田の新名物? 超個性派イベント「深海魚撮影会」参加レポート

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2016.05.10
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半澤 聖也

宮城県生まれ
フィッシングカレッジ卒業後、魚類調査会社へ所属。約三年に渡り、東北各地の水辺でフィールドワークを重ねる。東日本大震災を機に、メインフィールドを海外へ移し、タイランドで観光客のガイドや釣り雑誌のカメラマンとして活動。
現在はMonsters Pro Shopの運営と、釣り番組の制作営業に携わる。


2016年4月24日、戸田(へだ)漁港 製氷工場前 特設会場にて、へだ温泉深海魚まつり「深海魚撮影・詰め放題&試食会」が開催された。戸田は日本一深い湾、駿河湾に面する静岡県沼津市の港町で、「深海魚とタカアシガニのまち」として知られている。

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戸田名物のタカアシガニは世界最大の節足動物。大きいものでは、脚を広げた長さが3メートル以上に達することもあるそうだ。

 

image03東京から約2時間30分の道のりを経て、戸田港に到着した。東京を出発した時には小雨がぱらついていたが、会場に着く頃になると天候も落ち着いて、穏やかな日和となった。

image24漁港には、深海魚撮影会の臨時駐車場が用意されていた。駐車スペースに困ることは無さそうだ。

image27港の周りは深海魚を味わえる料理店や民宿が立ち並んでいる。深海漁が盛んなこの町ならではの光景である。

image13時間に余裕を持って集合15分前には会場へ到着。にもかかわらず、特設会場の前には凄まじい人だかり。子供連れの家族参加が大半を占めているが、撮影会というだけあって高性能カメラを抱えたお一人様も少なくない。深海魚人気の高さが伺い知れる。

image31受付を済ませたら、いざ会場探索スタート!

深海魚の水揚げ
会場の目の前は船着場になっていて、定期的に底曳漁船が着岸する。
また船が一艇やってきた。深海魚の水揚げが見れるチャンスだ。観光客の大注目を浴びながら、新鮮な深海魚が生簀から次々に運び出される。
深海魚が大好きな子供たちにとっては、日頃から図鑑を見て鍛えた知識を発揮する舞台。漁師さんがヒョイと持ち上げたサメを見て「フトツノザメだー!」と早あて競争が自然に始まった。
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生きた深海魚に触れ合える
会場の子どもたちに一番人気があったエリアはタッチプール!

海水が張られたイケスの中には、タカアシガニをはじめ、メンダコやミドリフサアンコウ、ノコギリザメまでもが泳いでいる。両の袖を捲って海水に手をつけた子供たちは皆、夢中で魚を追ううちにビショビショになっていった。

敏感な性質ゆえ、沼津港深海水族館でも二重アクリル越しにしか見ることのできない深海のアイドル、メンダコ。彼らに直に触れるイベントなんて、他にはそうそう無いだろう。
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イケスからアンコウを持ち上げたのは、名古屋から参戦のユウマくん。深海魚の知識もピカイチで、会場では目立つ存在だった。第2のさかなくん?将来が楽しみな逸材である。

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深海魚を食べる
さて、そろそろ遊び疲れてお腹が減ってきた。撮って、触ってを目一杯楽しんだら、次はいよいよ深海魚を食べてみよう。
グロテスクな見た目ゆえ敬遠されがちな深海魚ではあるが、意外や意外。食べてみると美味しい魚も多いのだ。
会場の一角では、ゲホウ(トウジン)やアオメエソ(メヒカリ)など新鮮な深海魚のフライが販売されている。揚げたての深海魚はホクホクしてとても美味しく、売り場には常に人だかりができていた。
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お土産に深海魚の詰め放題
また、深海魚を袋詰めにして、お土産に持ち帰ることもできる。

深海魚を持ち帰る方々に話を聞くと、「今夜の夕食に」という方もいれば「透明標本に挑戦する!」という科学好きな親子や、「剥製屋に頼んで置物にする」という好事家も。
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メインイベント深海魚撮影会
そして、いよいよ本日のメインイベントである深海魚撮影会の会場へと足を踏み入れる。ブルーシートが敷かれた長テーブルの上には、所狭しと深海魚が並べられていた。
テレビや図鑑で見たことのある深海魚も多少は含まれているが、そのほとんどは名前もわからないようなものばかり。海の底にはこうした見知らぬ生物が、こんなにたくさん暮らしているのか。深海という世界の底知れなさに気が遠くなりそうだ。
ある魚は透明な膜に覆われている。鮮やかな赤色に染め上げられた魚もいる。やたらと細長いもの、平べったいもの、口や眼の大きなもの…。
この世のものとは思えないような奇妙奇天烈な被写体たちに、参加者はこぞって自慢のカメラを向ける。
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大きな魚は特に人気。右のコロザメは、タタミ一畳をゆうに超える巨体。

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深海魚の食べものは、もちろん深海魚。口の中を覗いてみると、思いがけない出会い。

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アカグツ、イガグリガニ、深海ザメ…、そしてもちろんタカアシガニも登場!駿河湾の深海生物オールスターが揃い踏み。なお、閉会後は撮影会に使われた深海魚をお土産として持ち帰ることができる。

 

猿渡先生による深海魚の解剖・説明会
深海魚撮影に満足すると、岸壁の方に、ひときわ目立つ人だかりができていた。
近づくと「ウワー」「すげえすげえ」と観光客も皆、興奮気味。何が起きているのか見ることもできない。
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両手をいっぱいに伸ばし、カメラを持ち上げて人だかりの中を撮影してみる。すると、そこには魚類学の権威である東京大学大気海洋研究所の猿渡敏郎先生による深海ザメの解体ショーが映し出されていた。

サメのお腹を割いて、肝臓を取り出した猿渡先生は「これが肝油です。大きいでしょう。」と、説明を交えながら慣れた手つきで解剖を進めていく。
「これ何?」と四方八方から飛んでくる子供達の指と質問に、見事に答える姿が印象的だった。

image10こうして盛りだくさんな内容で幕を閉じた深海魚まつりは、参加者全員が大満足のイベントとなった。

また、戸田地区における直近の深海生物イベントとして、2016年5月18日(水)に「タカアシガニの放流体験」の開催が予定されている。
参加費は無料で、駿河湾をクルーズしながら、世界遺産・富士山をバックに、世界最大級のカニ、タカアシガニを放流できる。
タカアシガニの仔ガニを手に取るチャンス。気になる方は戸田観光協会のHPをチェックしてみよう。

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