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森の妖精ツリーフロッグを求めジャングルを行く(中米コスタリカ)

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2019.03.20
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森の妖精ツリーフロッグを求めジャングルを行く(中米コスタリカ)

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2019.03.20
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鍋田 陽二

1970年 福岡県生まれ
魚類と両生類をこよなく愛する中年冒険家&ハンター。
Facebook上の釣り愛好会『魚塾』の塾長を務める釣りバカでもある。

コスタリカの広大なジャングル。多くの花や動物たちが訪れた者を迎えてくれる。その美しさは非常に繊細で、命の息吹は力強い。

アカメアマガエル・Red-eyed leaf frog (Agalychnis callidryas)

コスタリカのカエルの中で、もっとも有名なツリーフロッグであり、個体数も多い。名前の通り、目が赤いのが特徴的な種であり、学名のcallidryasは『美しい木の妖精』の意味。

基本は夜行性であり、体調は3~7cmであるが雌の方が他の種同様で大型である。大きな雌の背に小さな雄がしがみついている包接(交尾)の姿は、何とも言えない男性の哀愁を感じさせる。

 

ジャングルには南国感たっぷりの植物たちが美しい花を咲かせている。


大木にはナマケモノの一種・ノドチャユビナマケモノ(Bradypus variegatus)が姿を現す。お尻しか観せてくれなかったのは残念だが‥‥


珍しいシロヘラコウモリ(Ectophylla alba)。ホワイトバッドと言われるこの種。運が良ければ逢うことができる。

日中しっかり汗をかきながら歩き回った私とガイド。今度は夕暮れと共にスコールに見舞われ、大粒の雨が体温を奪っていく。僕らは山小屋に避難し、暑い紅茶を飲み恨めしそうに雨空を見上げた。

僕等には不快な雨であったが、山小屋を囲む広大な森からは、けたたましくカエル達の声が響き渡った。
今回は、依然ご紹介したヤドクガエル達の世界に続いて、樹上性のカエル達ツリーフロッグの仲間を中心にご紹介させて頂く。

ヤドクガエル記事はこちら
http://www.monstersproshop.com/dendrobatidae_costa-rica/

Hylidaeというツリーフロッグのグループは、全世界に950種を超える。コスタリカにおいても最も大きなグループとなるが、大きさや体色には様々である。四肢の指先に大きな吸盤、指の間に水掻きがあることで、他のグループと容易に区別することができる。産卵は水辺に突き出した樹木や葉に行い、一定期間後、落水、孵化しオタマジャクシとなるケースが多い。

雨が小降りになるのを待ち、樹上性のカエルを中心に捜索するため僕等はジャングルの奥深くまで入っていった。所謂ツリーフロッグ達である。雨水が滴る大木、大量の雨で濁りがでた小川に突き出した枝や葉の裏まで隈なく探すことにした。

ジャングルの様子も一変、雨に打たれた樹木、その周辺の緑、菌種まで色鮮やかで艶やかな様子。
そして、驚くほどカエル達は高活性。次々とその姿をみせてくれた。

 

スパーレルアマガエル・Gliding tree frog (Agalychnis spurrelli)

南東部と南西部のコスタリカ、パナマ、コロンビアの太平洋低地、そして北西部のエクアドルに生息する樹上性のカエル。大きな濃赤色の瞳を持ち、側部と四肢に広がるオレンジ色と体表の鮮やかなコントラストとが美しい。外敵などに驚いた際はこの鮮やかな手足を広げ、まるでグライダーのように飛躍する姿が名まえの由来となったようだ。産卵は数百の雄雌が一か所集まり爆発的な包接(交尾)が繰り広げられることがあり、その様は圧巻である。

網の目状の瞬膜(まぶたのようなもの)も特徴的。因みにカエルの瞬膜は他の生物とは違い下から上に動くこくことが一般的とされる。

 

Boulenger’s long-snouted tree Frog(Scinax boulengeri)

現地ではワニの口を持つカエルと言われており、長い鼻(吻)と体表の粒粒もワニを彷彿させる。
大西洋側のニカラグアからパナマ東部、太平洋側のコスタリカ、パナマ中央部、コロンビア北部に生息。

生息域では個体数も多く比較的観察しやすい種となる。

 

Milk frog (Trachycephalus typhonius)

背中に天の川を背負ったカエルと現地では呼ばれている。非常に大きなツリーフロッグでオス10cmメスは11cm程まで成長する。体高が厚く突起のある体表から白い毒を大量に分泌することができる。

コスタリカでは太平洋側の低地に多く生息している。

 

Gladiator Tree Frog (Hypsiboas Rosenbergi)

平らな頭に吻(口先)が長い。また口先から後方へ一本の線が成体にはみられる。コスタリカでは太平洋側の南部に多く生息する。

 

Hourglass Tree Frog ( Dendropsophus ebraccatus)

北部以外のコスタリカ全域の海岸沿いに生息する小型種。ブチ模様が大変美しい種であるが写真に収めたのは比較的地味な個体であった。

Hourglass Tree Frogの卵塊。今にも水辺に落ちる瞬間であった。

卵塊を狙って木をのぼる小型の蛇。カエルの観察には必ずと言ってよいほど蛇が現れる。中には強烈な毒を持ち合わせた種もいるので十分注意いただきたい。

 

アカハラアカメアマガエル・Splendid Leaf Frog (Cruziohyla Calcarifer)

自然環境下で見つけることは難しい種。ツリーフロッグの中では比較的大型種で腹部の鮮やかなオレンジと黒の縞模様が特徴的。コスタリカでは大西洋側の東部に生息。

 

Lemur leaf Frog (Hylomantis Lemur)

非常に個性的な顔をしたカエル。夜間は体色を茶色に変化させ捕食者から身を守る。コスタリカの一部、コロンビア北部、パナマに生息している。銀白の瞳と長い手足が特徴的な種。

 

Masked Tree Frog(Smilisca phaeota)

こちらも大型なツリーフロッグの一種白銀のラインが上顎に目立ち、目の前から鼓膜後方まで茶褐色の模様がアイマスクのように入っている。全体的な容姿はニホンアマガエルを超大型化したような感じである。
北部以外のコスタリカ全域に生息している。

 

コスタリカのカエル達。ヤドクガエルに続きツリーフロッグをご紹介させていただいた。次回機会があれば、内臓まで透けてみることができる半透明のglass frog 達をご紹介させていただこうと思う。

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