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クラーケン狩り 巨大ミズタコを追った!!(秋田)

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2018.07.06
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クラーケン狩り 巨大ミズタコを追った!!(秋田)

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2018.07.06
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  • ミズダコ
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  • 秋田

鍋田 陽二

1970年 福岡県生まれ
魚類と両生類をこよなく愛する中年冒険家&ハンター。
Facebook上の釣り愛好会『魚塾』の塾長を務める釣りバカでもある。

1月から4月頃にかけ、秋田近海に産卵のため接岸する世界最大の蛸『ミズダコ』。私自身、2015年3月に釣り上げた4.5kgのミズダコは、決して満足のいくサイズではなかった。

2018年3月16日、友人2名と車に乗り込みサイズアップを目指して東京を出発。一路秋田に向けて車を走らせた。

今回釣行を共にするのは、テレビ番組『夢釣行』や『陸海空こんな時間に地球征服するなんて 【釣りまアース】』の出演などでおなじみの、沖山朝俊(通称しげる)と、若干24歳の若さで海外釣行の旅行会社を立ち上げた、山根正之(通称マサ)である。

2人とも怪魚釣り業界では名前の売れた猛者である。

ミズダコとは

日本では東北以北。世界的にもアラスカやカナダなど北半球の比較的寒冷な海に生息する、軟体動物八腕類条目マダコ科に属する世界最大の蛸である。
その大きさは最大の記録として全長9.1m・体重272kgという信じ難いサイズであり、まるで、伝説の怪物クラーケンの様である。
この巨体を維持するために、貪欲に餌を捕食するが、蟹などの甲殻類から魚類・貝類まで8本の脚の中央にあるカラストンビと呼ばれる口で噛み砕いて体内に取り込む。
全身が筋肉質で怪力を誇るが、陸にあげると自身の重さを支えることができなくなるという。それほど巨大化する蛸ということだ。
 

ミズダコ釣行記

秋田に向けて出発した車内。2018年年始から始まった我々3人の釣行。
1月の淡路島コブダイ、2月の富山ホタルイカ掬いと、全く結果が出せていない。何故結果が出せないのか?

3人の相性が悪いのか?はたまた誰が悪いのか?罪の擦り付け合いから始まる…

秋田に到着する頃には、今回結果が出なければ我々のチームは解散する!という話に行きついた。そんな修羅場・土壇場・正念場の釣行が始まったのである。
天気は快晴、風も殆どなく、多少肌寒い以外はベストコンディションだった。

我々三人は車から荷物を降ろすと、今回お世話になるROKUZOUの大友船長に案内され、船に乗り込んだ。

今回のタックル

ロッド: GTを釣るためのパックロッド
TRANSCENDENCE Laulau8.5GT-B
リール: okuma SOLTERRA 30 70083
アベットHX5/2MC PAPTER
ライン: PE20号
ルアー ワンナックデビルクラッカーメガ
等


今回大活躍したワンナックデビルクラッカーメガ。

ポイントまでは15分程。到着前に我々はタックルの用意を済ませておき、到着と同時に堤防周りを探す。
先ずは内海側の比較的波が穏やかな堤防に張り付いているミズダコを、サイトで隈なく探っていく。

堤防の内側を、目を凝らして探す。ユキシロの水が流れ込んでいる時期、もしくは満潮から潮止まりに入る際に、海水の透明度が増し堤防に張り付いているミズタコが見えやすくなる。

ポイント到着後、しばらくは堤防周りの海水は濁りを残していたが、満潮に近づくと同時に透明度が増していく兆しを見せた。
堤防の内海側を数回往復した後、水中に違和感を感じる赤い塊を見つけた。


海藻や貝はびっしりだが、巨大なミズダコは水面近くでかなりの存在感

『あっ!ミズダコだ!!』叫ぶと同時に、先ずはしげるが竿を握りラインをミズダコに向けて落とした。ミズダコは直ぐにデビルクラッカーMEGAを見つけ足を伸ばした。
数本の足が針がかりしたタイミングで、ゆっくりではあるが力強くしげるは竿を上げ、ミズダコを堤防から引き剥がした。同時に水面には足を広げた大きなミズダコが姿を現す。

私がすかさず、タモで掬い上げ船に引っ張り上げた。
船に横たわりグネグネ足を動かすそれは、まぎれもない15kgのミズダコであった。

船中は沸き上がり、3人にとっての初のターゲットの釣果に酔いしれた。
続けざまに私とマサも8kgと5kgのミズダコをそれぞれ堤防から引き剥がした。

大きさはともかく、それぞれ1匹ずつ確保に成功し、大物が釣れる確率が高いという堤防の外海側に闘いの場所を一旦移すこととなった。
相変わらず、外海側はうねりを伴っていたが、大友船長の巧みな操船でうねりの中、外海側の堤防際の底に、デビルクラッカーMEGAを這わした。


マサが渾身の力で巨大蛸の皮膚を引き剥がした。

海底にデビルクラッカーMEGAを這わしていると、海底に沈んだ岩礁に根掛りが多発。しかし、岩の間に潜む大型のミズタコが掛かっているケースもある。
根掛りの際は決めつけずに、ゆっくり竿を上げてみる事。もし根掛りでなく、ミズダコが掛かっているならば、ミズダコの足や身が伸びるような感覚が竿先に感じられる。
その際は、岩から引き剥がすように力強くリールも巻き引き上げるのである。

サイトで釣る際も同じくだが、竿を煽りながらあげてしまうと針にかえしが付いていないタコテンヤ全般、蛸が煽ったと同時に外れてしまう。竿を動かさず、一気にラインを巻き上げることが要求される。
残念ながらこの日外海側では、マサが蛸の皮膚の切れ端を引き剥がしたのみで、釣り上げるまでは至らなかった。

再び内海側に戻り、ミズタコをサイトで探した我々の前に5kg・8kg・15kgのミズダコが現れた。サイトで見つけたミズダコは100%の確率で目の前のタコテンヤを抱き、我々は釣り上げる事に成功した。解散まで覚悟した我々のチームワークの勝利である。


ミズダコの刺身


ミズダコ飯


ミズダコ吸盤のアヒージョ

新鮮なミズダコは東北の観光市場でも、足一本1500円~2500円で販売されているほどの高級食材。帰宅後僕らはミズダコ料理に舌鼓を打った。
私とマサが二人で料理をする中、若干一名すやすやとお休みになられた方がおられたが….今後のチームワークに若干の不安を残しながら筆をおくこととする。


因みに筆者の自宅と愛犬である。

取材協力ROKUZOU 
    090-8616-5473

ミズタコ釣行動画は下記
前編

後編

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